プロフィール詳細
このブログは、葬儀所で働く葬送人たちの日々の様子を、お別れホールの横から覗いたブログです。
ブログの管理人も、実際に火葬場のすべての仕事をこなしています。
ある日のこと。
葬儀場で働く、仕事仲間の大先輩が
「毎日、毎日、多くの霊(魂)を送る仕事はもうつらい」
「ましてや子どもの霊は、なおさら辛い」
この先輩たちの言葉が、このブログを始めるきっかけになりました。
今まで、火葬場の裏方仕事は決して表に出ることはありませんでした。
むしろ、『敬遠される仕事』として完全にタブーとされていました。
時代も令和という新しいい時代になり、ブログというツールで、いままで届かなかった声を届けたいと思います。
あなたもご経験がおありかと思います。
ご家族や知人のご遺体が生前の姿をとどめているかぎり、心の奥底にもしかして、夢ではないかという部分がおありかと思います。
その一縷の望みを打ち消すかのように、火葬場のスイッチを入れる葬送人の日々の心の葛藤。
できるだけ、ご遺族の心情に寄り添って、「穏やかな心を取り戻してください」とただただ祈って仕事をさせていただいてます。
葬儀のこと、老後のこと、就職のこと、終活のこと、少しでもお役にたつことを記事にしていきたいと思います。
管理人のプロフィール
こんにちは、管理人の「kandume」です。
名前 | kandume(斎場から出れない) |
属性 | 斎場(霊のおくりびと) |
趣味 | ブログを書くこと |
年齢 | 中年 |
性別 | 男性 |
行動範囲 | 関東 |
家族 | 妻と子2人(成人済み) |
人生の歩み
出版社のデザイン会社経営
大学卒業後、デザイン会社に就職(神保町)
8年勤務し、社長から子会社の経営を任される。
会社は成長し、毎年、社員旅行もボーナスも順風満帆・・・。
ところがある日、突然、4000万円の不渡りを喰らう(倒産)。
いまでも記憶に鮮明に残っています。
静岡県の伊東温泉での社員旅行から帰った翌朝のこと。
朝早い時間に同業者からの電話が鳴り響いた。
楽天ショップ・ヤフーショップ
借金返済のため、当時、流行りの楽天市場・ヤフー・アマゾンで物販をはじめました。
デザイン会社をやっていたので、PC、広告などの得意な分野でした。
楽天、ヤフー、アマゾンで10年・・・、時代の流れに乗っかったといったところ。
楽天ショップの運営も深夜までキーボードをたたき、画像や商品マニュアルの企画もこなしていきました。
このとき、IT関係の業界を知ることに。
そして、このことが後々のブログに活かされることになろうとは・・・。
子どもたちの成人
周囲をみわたす余裕もなく、まさに自転車操業の生活に疲れ、
会社を閉鎖して、関東平野の生まれ故郷に戻ることを決意。
四苦八苦しながら2人の子どもが成人して、夫婦二人の生活に。
ローカルに戻ってハローワークに通っても、都会のような華やかな仕事はありません。
「帰って来たんだって?」
「どうして、すぐ連絡くれないんだ!」
「時間があれば、仕事場だけど遊びに来ないか?」
と、大先輩から電話がかかった。
毎年のように、年賀状をいただいていた高校の大先輩だった。
田舎のことで、どこからか風の便りがとどいたのでしょう。
夫婦で、お勤め先にごあいさつにでかけることに。
そして、大先輩から「魂のおくりびと」というお話を聞いて、
一緒に斎場で仕事をさせてもらうことに。
あれから、もう8年にもなりました。
読者のみなさまへ
大先輩が漏らした一言がこのブログの始まりです。
最初に書きましたが、
「子どもさんの遺体を火葬場に入れるのは、何度やっても・・・」
この言葉が「kandume」の心に刺さったままで、
「kandume」も大先輩と同じ気持ちになります。
子どもさんの遺体にスイッチを入れたときから、
焼き場の時計を何度も何度も・・・50分が耐えられなくて見るのです。
世の中の人に、いままで開示されることのなかった斎場の仕事。
決断しました。
大先輩の声を聞いて欲しい!
多少、IT関係の仕事をしていたことが幸いして、
斎場で仕事をしている現場の生の声をブログで届けることに。
そんな気持ちがブログのはじまりです。
悲しさでいっぱい一杯のとき、救いのブログになれれば。
そして、斎場で働く「魂のおくりびと」として、
このブログを通して、やさしく人様に接していけることを願ってます。
もちろん、大先輩がお話してくれた「魂のおくりびと」の話も折に触れて記事にしていきたいです。
斎場の仕事にかかわるようになった当時の日記を辿りながら、
このブログを進めて参りたいと思います。
文章の経験もなく、いきなり記事にしていますので、不愉快なところも多々あることかと思いますが、懐深く長い目でお付き合いくださいますようお願いします。