亡くなってからの流れで棺桶に入れるまでをわかりやすく特集

こんばんわ。
『葬送人だより』ブログ管理人kandumeでございます。

今日は、あまり知られていない、ご臨終から棺桶に入れるまでをわかりやすく特集します。
亡くなってからの流れで、最近は家族の目に触れることなく納棺が終わってしまうケースが増えています。

地方、地方の習慣などでいろいろな流れがあるのですが、故人の最後を見届けるためにも見ておきましょう。

自宅でお亡くなりになった場合、病院でお亡くなりになった場合と分かれますが、一般的に病院でお亡くなりになったケースで説明を致します。
といいますのも、kandumeの義弟が病院で亡くなったので、そのときの実体験に重ねてご報告します。
 

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病院で医師による亡くなったという判定

kandumeが実際に体験した義弟のケースです。
緩和ケアーの病棟に入って2週間目に、担当の医師によって亡くなったという判定が告げられました。

亡くなる前日に、医師から大方の予想は聞かされていましたので、覚悟はできていました。
はっきりと、医師による亡くなったという判定が、私ども家族に宣告されました。

亡くなってからの流れ
後は、病院を出ていくときに、亡くなったという診断書が渡されました。
亡くなったという診断書は、市役所に亡くなったという届を提出するのに必要になります。

この亡くなったという診断書が無いと、火葬や埋葬ができません。
故人の課税や年金受給の終了などに必要な手続きの書類となります。
この亡くなったという診断書は、7日以内に市役所に提出しなければなりません。
もし、怠ったりすると罰金刑が科せられてしまいます。

亡くなったという診断書を市役所に持参すれば、市役所管轄の斎場の日程状況を知ることができます。
慣れないことなので不安だらけだとおもいますが、役所の担当者は丁寧に教えてくれますので安心してください。
 

病院で死に水を摂る

人情話の古典落語に出てくるような、「死に水は俺がとってやる・・・」。
その最後の「末期の水」といわれるものですね。

亡くなってからの流れ
意味的には、死者があの世で喉の渇きに苦しまないですむようにとの願いからだといいます。
水を用意して、脱脂綿やガーゼに水を含ませ、故人の唇を浸します。
昔は、故人と関係が深かった人たちでやっていました。

kandumeの義弟の場合は、病院の看護師さんがガーゼで唇に水を摂ってくださいました。
看護師さんのお仕事って、辛いお仕事だって感じたものでした。
緩和ケアーの病棟ですから、元気になる人はいません。
 

看護師さんによる清拭・着替え

看護師さんが、義弟の体をタオルで丁寧に拭いてくださいました。
次に、体から体液が漏れないように、口、耳、鼻、肛門に脱脂綿を詰める処置をします。
このような処置をしていないと、棺桶に入れてから体を運ぶ時に液が漏れることがあります。

亡くなってからの流れ
もちろん、棺桶に入れるときは、一番下がビニールシートになっていても、用心しないと体液が漏れることがあります。
特に体の大きな人、太っていた人は最後まで気を抜かないようにしてくださいね。

亡くなった人には責任はありませんから、遺族の人の気配りがとても大事なこととなります。
お体の清めが終わったら、浴衣などに衣類を着替えさせます。
故人がゆっくりできるようにしてあげてください。
 

一時的に病院の霊安室へ

亡くなってからの流れ看護師さんや病院側の段階は、ストレッチャーなどで病室から病院の霊安室に移されます。
これは、一時的な預かり処置です。
何日も預かってはいただけません。
長くて、半日くらいが普通です。
葬儀社が搬送に来てくれる時間ぐらいと考えていいと思います。

その後は、遺族が葬儀社などに亡くなった方の搬送をお願いする形になります。
 

葬儀社の決定、そしてお体の搬送

亡くなってからの流れまずお体の搬送先を決めることが先決です。

故人が長く住んでいた家があれば自宅に帰ります。
kandumeの義弟の場合は、自宅ではなくお通夜・告別式をする斎場にしました。

ところが、斎場の日程の都合が悪く、葬儀社の亡くなった方のお体安置場所で預かってもらうことになりました。
2日間預かって貰いました。
もちろん、安置費用は請求されます。
冷房。ドライアイス料金といったものです。

「お体を搬送してください」と葬儀社にお願いして、葬儀、告別式は別の葬儀社にお願いしますとは言えませんよね。
お体搬送だけお願いすることは可能とは言われても・・・。
人情的に、真夜中にお体の搬送をお願いしたこともあり葬儀もお願いすることにしました。
 

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斎場の安置室に着いたら

お体を敷布団1枚に薄い掛け布団を掛けて安置します。
お体は頭を北に向ける「北枕」にします。

北枕の意味

枕を北に置いて寝ること。釈迦が涅槃 (ねはん) のとき頭を北に、顔を西に向けて臥 (ふ) したといわれることから、死者を寝かせるときの作法とされる。ふつう不吉として忌む。

 
日常生活のなかでも北枕は縁起が良くないので、お布団を敷くときは気になりますよね。
 

枕飾り

よくテレビの時代劇で見る光景に似ています。
小さな白木の台に、香炉、線香、燭台が飾られます。
花立てにはしきみや榊などを供えます。
地方によっては、枕飯、枕団子を供えます。
kandumeの地域では、枕飯と枕団子は必ず供えていますね。
火葬炉前の祭壇にも運んできます。
亡くなってからの流れお体の胸の上には「守り刀」を置きます。
ほとんどを葬儀社で準備していますので、特別に購入するようなものはありません。
武士でもないのに、守り刀まで?
葬儀の風習だと理解してください。
 

枕勤めを依頼する

枕飾りが終わった段階で、菩提寺の僧侶に「枕勤め」を依頼します。
お体のそばで「枕経」を読む儀式です。

亡くなってからの流れこのときの「枕経」のことを「引導を渡す」というのでしょうかね。
意味的には、葬儀のときに、僧が死者に迷いを去り悟りを開くよう説き聞かせるのこと。

最近はこの枕勤めの儀式は省略されていることが多いです。
最近は、通夜の読経で終わらせるようにしています。
 

納棺の方法

以前は「湯灌(ゆかん)」と言って、亡くなった方を最後にお風呂に入れて、故人の体を洗い清めるといった方法がありました。
しかしながら、最近では「清拭(せいしき)」で済ませているのが多いですね。
病院の中で、看護師さんによってきれいに体を拭いてもらってますからね。

どうしても、湯灌(お風呂)を希望したいのであれば、葬儀社さんにお願いすれば大丈夫です。
 

旅姿の死装束

kandumeの義弟の場合は、葬儀社の方で、しっかりと死装束が着せられていました。
まさに、お遍路さんにでもいくかのような旅立ちの装いです。

亡くなってからの流れ白の巡礼姿、三角布や経帷子(きょうかたびら)、足の先には草鞋まで履かされてありました。
あの世とやらに旅立ってしまうのだと、その姿を見て胸が熱くなったことを思い出します。
 

死化粧

病院では死化粧は施しません。
葬儀社の納棺士の方が、髪を整え、爪を切り、薄化粧をして、生前の血の通った顔のようにしてくれます。
義弟の場合は、生前よりも男前でした。
顔がげっそりしたりしていたら、含み綿などを口に入れてふくよかにします。
 

いよいよ納棺

納棺は本来、遺族の手で行うものでしたが、近年は葬儀社や「納棺師」と呼ばれる専門業者の手を借りて行います。
故人の旅立ちの支度をする大切な儀式です。

遺族の手でお体を棺に納め、合掌をしたあと、ふたを閉めます。

納棺の際には故人の愛用品を副葬品として入れることができます。
副葬品について入れていい物の記事があります。

まとめ

 


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