喪主がやることで一番大事なこととは?通夜までに済ませることは

こんにちは。
『葬送人だより』ブログ管理人kandumeでございます。

今日もうだるような暑さが、窓の向こうには漂っています。
仕事柄、毎日のように喪主様にお会いする火葬場の案内人です。

喪主様は、白木の位牌をお持ちになったり、黒いリボンをつけたり、一般の参列者とは違っています。
喪主様の見分け方がわかるようになったのも、火葬場の仕事についてしばらく経ってからのことでした。

今日は、「喪主がやることで一番大事なこととは?」「通夜までに済ませることは」といった喪主がやることをベースに記事を追っていきます。
いざ、というときに困らないように手続きなども確認しておいてくださいね。
 

スポンサーリンク

喪主がやることで一番大事なこととは?

家族の突然の死によって、急遽、喪主という大役に抜擢されることになります。

急に喪主を任されたとき、何をすればいいのか戸惑いますよね。
喪主のやることは意外にもたくさんあります。

その中でも喪主がやることで一番大事なことは、葬儀社の選定です。

喪主がやることで葬儀社決をめるポイント

自分の家では、曾祖父の代から地元の葬儀社にお願いしているといった決まった葬儀社さんがあればそれで決定ということになりますね。

ところが、葬儀の経験が初めてという家は突然のことなので困ります。
病院でお亡くなりになった場合は、病院から遺体の搬送を急かされます。

そのとき、搬送のためにお願いした葬儀社さんに今回の葬儀一式をお願いすることになります。
まさか、搬送だけで・・・というわけにはいきませんからね。

そこで葬儀会社の選び方のノウハウを提供しましょう。
普通の庶民の葬儀を前提のノウハウとなります。

    高額になると思われる葬儀会社

  • テレビなどで広告している葬儀会社(チェーン店)
     CM広告料金が葬儀代に加算される
  • エンバーミングを勧める葬儀社
     一般人には必要ありません(15万円以上~)
  • セレモニーホールを自社で持っている葬儀社
     セレモニー会場の維持費がかかります。
  • 霊柩車など数台持っている葬儀社
     お車の維持費がかかります。
     大手の葬儀社は霊柩車は下請けに任せています。
  • 従業員が多すぎる葬儀社
     従業員の数だけ経費が嵩みます。

 


良心的と思われる葬儀社

  • 代々地元に根付いている小さな葬儀社
     代々続いているのは良心的な葬儀社ということ。
  • 家族で営む葬儀社
     葬儀に必要なものは、大手と同じようなものを使用します。

 
葬儀社を選ぶ場合には上記のようなポイントを押さえておくと便利です。
葬儀社は近隣の評判や肉親や親族の意見を参考に、信頼のできる葬儀会社を選びましょう。

喪主がやることで一番最初の仕事が、『葬儀社の選定』になります。

葬儀社の設定が決まってからは次のような喪主がやることがでてきます。
あとは、葬儀社の指示に従って葬儀を進めていくことになります。

喪主がやることで菩提寺に連絡する

菩提寺や檀那寺が近くにある場合はそのお寺さんに連絡し、読経をお願いします。
また、菩提寺が遠方だったりわからなかったりする場合がありますが、そのときは、葬儀会社に宗派を告げれば、同じ宗派の僧侶を手配してもらえます。

先祖代々から菩提寺とお付き合いのある場合は、菩提寺の住職に相談するのがいいですね
菩提寺を飛び越えて、葬儀をしない、家族葬にするとか極端なことは避けるようにしましょう。

菩提寺の住職に、先祖代々のお墓を守ってもらっているということを忘れてなりません。
トラブルの原因になってしまいますから注意しましょう。

喪主がやることで葬儀の予算・場所・規模を決める

従来は、葬儀の費用はいただいた香典でなんとかまかなっていました。
ところが、最近はそうもいかないです。

核家族が進んだりした影響で、葬儀に参列する人数が減っているのが原因です。
それに加えて、人間関係の希薄さが出ていると言われます。

最近は、参列者からの香典を当てにするのは危険な感じがします。
葬儀用の積立金がある場合は、それを参考に葬儀の予算を考えましょう。

その上でお寺や葬祭場など葬儀を行う場所や、祭壇の規模などを決めていきます。

葬儀では祭壇や斎場費、僧侶へのお礼、霊柩車代、火葬料、会食費、会葬御礼品、香典返しなどさまざまな費用が発生します。

葬儀会社や近親者と相談しながら決めていくようにして、大体の内容が決まったら、葬儀会社から見積書が出されますので、料金と内容を確認して再度チェックするようにします。

喪主がやることのメインと言っていいところです。

葬儀社さんは、結婚式と同様でこのときとばかり、葬儀のお花はグレードアップしてきます。
さらには、火葬場に持ち込む花束や棺桶の高級品まですすめてきます。

このとき喪主は、考えましょう。
葬儀の時間は普通45分~50分
火葬場の祭壇の焼香の花飾りは5~10分
収骨で飾る時間は15分
棺桶はどんなにりっぱな物でも1日で火葬炉で灰になります(通常3~5万円)。

菩提寺さんとのお付き合いは、今後も続いていきます(納骨・新盆・供養などで)。

民間のセレモニーホールの使用料と公営市営のホールの使用料は格段に違います。
公営の葬儀場の予約など空き状況など公営の斎場に確認されてもいいのです(2時間2万円程)。

1日だけの葬儀ですので、できるだけコンパクトに収まるようにしましょう。
 

スポンサーリンク

喪主がやることで喪主が葬儀の日程を決める

葬儀の日取りは葬儀会社が段取りを取ってくれます。

友引は「友を引く」とされ、斎場がお休みになっているところが多いと思われます。
具体的な日時は斎場や火葬場への確認もあるため、葬儀会社に任せることが多いようです。

このとき、公営の葬儀場を使用する旨を葬儀社にしっかり伝えるようにします。
葬儀社の係りの人も慣れていますのでスムーズに通過できますよ(汗)。

喪主がやることで葬儀の日時を伝える

葬儀社と話し合って、葬儀の場所と日時が決まったら、親戚、故人と親交の深かった友人、勤務先、近隣の方、喪主の友人などに伝えます。
弔辞をお願いする方にはその旨のお願いを伝えます。

喪主がやることで火葬許可証の手続きをする

病院からの場合、「死亡診断書」を受け取り、市町村の役場に持参して「死亡届」を提出します。
死亡届が受理されると、火葬に必要な「火葬許可証」が交付されます。
このとき、分骨許可証を希望するのであれば、その旨を役所でお願いします。
火葬後に分骨許可証が渡されます。

手続きは葬儀社で代行してくれるところもありますので、葬儀社さんに確認してください。

喪主がやることで枕経と納棺

病院で亡くなった場合は、一度、自宅にご遺体を移します。
そして、枕経と納棺を行うようにします。

布団や枕飾りの準備は葬儀会社が行います。
枕経は故人への最初の供養で、僧侶に読経をお願いして冥福を祈ります。

通夜までに納棺をすませますが、納棺は専門家にお願いしないと素人では無理ですのでご注意ください。
葬儀社さんでやってもらうようにします。

喪主がやることで遺影をお願いする

遺影に使う写真は、デジタル写真を数枚葬儀社にお渡します。
故人が輝いていたころの写真がいいですね。

フレームなどの希望があれば黒一色ということではありません。
女性の方であれば、ピンクの画像色にフレームもピンクにされています。

注意して欲しいのは、遺影の大きさです。
葬儀会場では大きな遺影がいいのではと思いがちですが、そうでもありません。
葬儀が終わって家庭に持ち込んだとき、あまりに大きく困ってしまうことがあります。
遺影の大きさは、そんなに大きくしないでもいいですよ。

喪主がやることで火葬時の会食の手配

火葬時の待ち時間に精進落としの会食をします。
そのときの会食の手配など、火葬場への人数の把握などチェックが必要です。

別記事で、お安く手配ができる方法などの情報をオープンしてます。

喪主がやることで会葬御礼品や香典返し

参列者にお渡しする会葬御礼品、葬儀当日に香典返しをする場合はお返しの品の手配をします。
できるだけ、葬儀社任せにしないで喪主はチェックすることも大事です。
どのようなものを返礼品として届けたのか非礼にならないようにしましょう。

喪主がやることで喪主の主な役割

喪主の主な役割は、僧侶や弔問客の接待と挨拶です。

喪主がやることで菩提寺僧侶の接待

斎場へ僧侶をお招きするときは、喪主が案内をします。
お布施も喪主がお渡しします。

喪主がやることで挨拶

  • 通夜法要後に挨拶
  • 告別式法要後に挨拶
  • 通夜ぶるまいや精進落としの前後などに挨拶

喪主が挨拶をする機会はたくさんあります。

 
そこで、精進落としのときの挨拶なのですが、例文ですが参考にしてください。


故人の長男でございます、喪主の〇〇です。

本日はみなさんお忙しい中、父の為に長いお時間お付き合いいただきまして、誠に有難うございます。

昨日からの通夜・本日の葬儀・法要と、皆さまのお力添えで無事終了することができました。
父もさぞかし喜んでいることと思います。

少しばかりですが、お食事をご用意させて頂きました。

この席では、私が知らない父の思い出話などを伺えればと思っております。

それでは、まず「献杯」をさせて頂きます。

「献杯」

有難うございました。

どうぞお食事を始められてください。

 
会食の前後は簡単な挨拶でもかまいませんが、法要後の挨拶は参列者への感謝の気持ちを込めて、マナーを踏まえた挨拶をするよう心がけましょう。

挨拶は前もって書面で用意しておきます。
もし、緊張してしまったときは、紙を見ながらの挨拶で問題ありません。

喪主がやることで供花や弔電の確認

供花は贈り主の名札をつけ、故人と関係の深かった順に配置します。
喪主は贈り主を記録しておき、最終チェックします。

また、葬儀場の供花の受け取りができるのか確認をすることも大事です。
葬儀社に確認をとっておきましょう。

弔電は告別式で読み上げられますので、喪主は弔電を読む順序を葬儀司会者に伝えます。

まとめ

喪主のやることは想像以上に大変です。
葬儀に参列してくださった方に失礼がないように心配りが大変です。

喪主がやることで一番大事なことが、葬儀社選びが最大の仕事といっていいでしょう。

いざという時のために、ご近所の葬儀社の評判などを耳にすることも大事ですね。

 


スポンサーリンク