喉仏の骨って2つある?火葬場で話を聞けばなるほどとわかる

2019年7月17日

喉仏の名前の由来は、仏様が座禅する姿に似ていることから喉仏とよばれるようになったといいます。
 
人間の顔を正面から見ると、喉の部分に突起している部分ですね。
水分などを採るときに、ゴックンと喉を鳴らすといいますね。
 
男性であれば、はっきりとわかりますね。
女性も同じようにあるのですが、男性より分かりづらいといったところがあります。
 
そして、さらに喉仏に関して掘り下げていくと、普通に使っている喉仏と火葬したあとに骨拾いするときに、斎場係の人が説明する喉仏とがあります。
 
この2つの喉仏を調べてみました。
 
仏教が多い日本ならではの火葬場での風習など、喉仏の骨の正体をはっきりとさせましょう。

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喉仏の骨の正体をあきらかに

よく猫が喉を鳴らすといいますね。
このときの猫は自身の体を舐める、いわゆるグルーミングといったことなのでしょう。
猫の声帯の間にある声門を振動させることによって、ゴロゴロ鳴らしているようです。

1つ目の喉仏は?

喉仏
人間も同じように声門を振動させて、声を連続で出して伝えています。
このときの喉仏は、声を出すのに大切な部分(喉仏)という首の正面、顎の真下にある部分ですね。
 
この喉仏は、よく男の子が声変わりするといった時に、喉仏の軟骨部分が成長する部分です。
成長することで、軟骨が伸びて振動が変わって音が低くなるというところです。
 
この部分は、軟骨でできているので、もし故人となられた場合に火葬するときには、完全になくなってしまいます。
表面から見える喉仏は、骨になって残ることはありません。
 
この喉仏と呼んでいる部分には、仏様は座禅などしていません。
単なる軟骨の固まりです。

2つ目の喉仏は?

医学用語というもので言えば、頸椎の上から2番目が喉仏と呼ばれているものです。
火葬のときの骨拾いという儀式のなかで、火葬場の係の人が最後に「これが喉仏です」と説明をしてくれる部分ですね。
 
火葬場で働いている「葬送人だより」の管理人は、この喉仏に関しては、仕事上とても気を使っているお骨の部分です。
通常の場合でしたら、必ず喉仏は残ります。
 
きれいにお骨の喉仏を残そうとするためには、それなりの配慮をしながらということになります。
骨粗鬆症の方や、高齢者のかた、小さな赤ちゃんといった人の喉仏は、残念ながら残りにくいのは確かです。
喉仏
火葬した後『喉仏の骨』として拾われるものは実は第2頸椎である「軸椎」です。
 
この骨の形が座禅した仏様の形に似ているのです。
火葬場の係の者も炉からでた遺骨を冷ます時間が10分を過ぎれば、最初に確認するのが「喉仏」です。
熟練した技術者のひとでも、この喉仏にはウエイトをおいて仕事しています。
 
遺骨の大部分が火力によって粉々になるのですが、この喉仏だけが形を崩さず残るのも不思議なものです。
火葬後喉仏が残っていると「生前良い行いをされていたのでしょうね」と、お悔やみの言葉を掛けてあげたいですね。
喉仏
骨上げのときに、喉仏を見せられたときに、イメージとしてこのような画像が浮かび上がるといいですね。
 
座禅を組んで、手を合わせて拝んでいる仏さまの形に似ているところから『喉仏』と呼ばれることに。
 
第二頚椎が『喉仏』ですので、もちろん女性の方にもあります。
 
ただ、話が順調にきているのに、水をさすようですが、キリスト教の方も火葬場で火葬をします。
そこでは、喉仏の話と2人で遺骨を拾うことは前もってお聞きしているので、喉仏のことと骨上げの儀式は省きます。
日本人の葬儀は大方仏教ですので、その中で火葬場の流儀を押し付けることはできませんからね。
 
では、普通の骨上げの方法をみてみましょう。

気になる喉仏の骨上げの方法

火葬後は遺骨が移動式の台車に乗せられて、収骨室に運ばれてきます。
まだ、このときは骨は完全に冷えていませんので余熱程度に残っています。
 
係員の指示に従って、関東ですから骨壷が脚元の近くに置かれます。
最初に、喪主の方2人で脚の骨を箸で摘まんでいれていきます。
 
そうですね、最近は斎場には多くて30名。
少なくて6~8名が一般的です。
 
参列者全員が骨上げを行ってもまだ遺骨が残った場合は、再度同じようにペアで遺骨を拾っていきます。
 
人数が少ないとすぐに儀式的なものは終了してしまいます。
ほとんどの遺骨を骨壷にいれるのですが、最後に頭部の部分と喉仏(第二頸椎)の部分をいれていきます。
この最後の部分は、斎場係のものが丁寧に骨壷の蓋をするまで行いますので安心して結構です。

 

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外国語にも喉仏がるなんて?

『喉仏』という単語が、海外にも単語としてあるというから不思議でなりませんね。

  • 英語圏では「Adam’s apple」(アダムズ アップル)「喉仏」
  • フランス語圏では、「pomme d’Adam」(ポム ダダン)「喉仏」→「pomme」(ポム)が「りんご」
  • イタリア語圏では、「pomo d’Adamo」(ポモ ダダモ)「喉仏」→「pomo」(ポモ)が「りんご」
  • ドイツ語圏では、「Adamsapfel」(アーダムスアプフェル)「喉仏」→「Apfel」(アプフェル)が「りんご」

 
つまり、喉仏のことを「アダムのりんご」と呼んでいることがわかります。
言語には喉仏があることが分かりましたが、アメリカの火葬は火力が強くて遺骨が残らないといいます。
 
そのため、日本式の収骨の儀式は行っていません。
もちろん、喉仏を遺族で確認するということも、そして喉仏があるということも知りませんね。
 
後は、骨壺に納められるように完全に骨は粉砕されてしまって、遺骨ではなく遺灰になってしまいます。
 
宗教の違いですけど、日本式がいいとはいいません。
しかし、遺灰になるまでとは・・・。
遺族の悲しみをもう少し時間をかけてあげてほしいとも思いますが、文化の違いなのでしょうね。

喉仏だけを入れる骨壷が登場

収骨する部屋で用意されていたのは、本体の骨壷と分骨用の骨壷2つでした。
 
あまり、分骨はないのが普通でしたので、分骨の小さな骨壷をみたのは初めてでした。
その小さな骨壷は見事にデザインされた美しいものでした。
 
中に遺骨だけをいれるのではなく、布製の袋が用意されていて、その中に入れるといった感じでした。
もしかして、関西の方だったのかもしれません。
喉仏だけはお墓に納めずに、お仏壇などに飾るのかもしれません。
 
お墓に納骨するときにどうしても手元に残したい骨として「喉仏」を分骨されました。
 
その時に持ち込まれていたのが喉仏専用のお骨壷でした。
「喉仏」を納めるための専用骨壷があるようです。
 
お骨を納めるための入れぐちが大きく、大口径となっているのが特徴です。
だいたいですけど、直径約5~6cmで大丈夫かと思います。
 
関東の斎場ですので、勉強不足に反省します。
 
お骨は時間とともに少しずつもろくなり、細かくなることがあります。
湿度の管理は怠りなく、ビニール袋などで密閉して保管ください。

まとめ

遺骨として喉仏は、はっきりとみることができます。
喉の表にでている表面から見える喉仏は、軟骨ですので火葬では残りません。
 
収骨のときに斎場係の人から説明を受けるときは、まさに仏様が座禅をしている様子と同じに見える喉仏をみることができます。
斎場係の者も故人が最後に、喉仏がみつかれば、仏様になられたような気持ちになるものです。

 

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火葬

Posted by matuopride