糖尿病で足を切断!最後の処理方法までを火葬場で教えてくれた
おはようございます。
『葬送人だより』ブログ管理人kandumeでございます。
ブログ管理人が勤務する火葬斎場には、通常でお亡くなりになった火葬ばかりではございません。
孤独死でお亡くなりになった方には、役所の福祉課の担当者が最後を見届けに参ります。
事件性のある遺体、首だけとか、これらは葬儀社の方が最後を見届けていきます。
また、大学病院などで検体が終わった遺体が、棺の中に入ってご遺族と一緒に火葬場に持ち込まれることもあります。
最近、不思議な出来事がありました。
糖尿病で足を切断をされた「奥さんの足を火葬してほしい」と言うご主人が火葬場に。
ちょっとした言葉足らずが引き起こしたトラブルです。
「糖尿病で足を切断!最後の処理方法までを火葬場が教えてくれた」というタイトルで、実際にあった話を記事にしてみました。
病院・お寺・ご主人の登場人物
50歳代の奥さんが、糖尿病で足を切断。
ご主人は病院側の説明で、
「お寺さんに納骨して貰えるようにしてください」との説明があったという。
ご主人は、奥さんの実姉と一緒に切断された脚を斎場に持ち込んできました。
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病院での説明が納骨ということで、ご主人がお寺さんに相談したところ、
「供養して納骨しましょう」とのこと。
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(まだ奥さんは元気なのに?)
病院で切断された足は、ダンボールに入れられ白いシーツに包まれていました。
シーツは病院のものですから取り外し、ダンボールだけ火葬炉に入れて処理をすることになりました。
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ご主人は骨を入れる骨壷を用意していませんでした。
急きょ、葬儀社さんに小さな骨壷を買いに行ってもらって、その場を凌ぎました(汗)。
これって、何かが間違っていますよね。
間違っていた部分と正しい判断
このときの、ご主人と実姉は「なんだか変な話で、どうすればいいのか困っていました」との言葉でその場を濁していたように感じました。
- 病院側の説明が丁寧でない
糖尿病をはじめとした各種疾患で体の一部を切除した場合、体の一部が幸いにも命を取り留めた場合の体の一部は、通常は医療廃棄物として処理するか、火葬場で焼いてもらうかのどちらかです。
これらは、病院側の考え方で決められ、火葬許可証が作成されます。一般的には、医療廃棄物として処理する事が多いですが、火葬してもらう場合もあります。
あくまでもご本人は身体の一部が無くなってもご健在ですから、死体ではありません。
あくまで身体の壊死した箇所です。 - 僧侶(住職)が供養する必要はない
住職が供養するのは、故人となられたときとなります。
「故人となられたときに、切断した足の遺骨と一緒にお寺さんで供養してもらうように」との説明が病院側が不足していた。
(病院側としてはそこまでするのは失礼という配慮があったと思います) - ご主人は初めての経験で、骨壷まで用意出来なかった
まさか、切断した足の骨を骨壷に入れるとは知らなかったと思います。
慌てて購入しに行ったご主人は、「初めてのことですみません」と恐縮しきりでした。
もしもの時のために保管しておきたいと思うご家族の気持ちなのでしょう。
ご住職が供養するなどと、まだ亡くなってもいない人の体の一部なのに・・・。
ご住職がこの場に来たら、違和感ありますから・・・。
と、怒り周到といってもいい話でした。
ちなみに、ご自宅に焼骨を保管するのは嫌だという方は、誠に身勝手ながら、お寺で預かって戴ける処もあるので、ご住職様にご相談されたらいかがでしょうか(汗)。
よくある足を切断したときの処理例
病院で処分といえば部位などによって異なるのでしょう。
『バイオハザードBOX』に入れ、専門業者に引き取ってもらうのが一般的だといいます。
感染症やウイルスの蔓延を防ぐ為に、開封することなく焼却処分されます。
もちろん、足の骨は手元には残りません。
このときは、病院で焼却処分に同意する必要があります。
もちろん焼却費用はかかります。
このように専門業者に任せていた病院では、患者・患者家族に納得してもらう骨の部分に執着が強いところがあって、切断証明書(診断書)を書いて、火葬場で骨にしてもらうようにしています。
火葬許可証をもらって納得してもらうのが多くなってるといいます。
- 病院での診断書が必要(切断証明書)
- 役所が火葬許可証を発行
- 葬儀社で小さな棺を用意する
- 葬儀社で小さな骨壷を用意する
- 火葬後の骨は自宅に保管する
- 骨の供養などはしなくていい
私の勤務している火葬場では、「身体の一部」と書類に記載されます。
糖尿病による足の切断で、火葬斎場に持ち込まれる「身体の一部」というのもときどきあります。
ちなみに、頭部が真っ二つに切断され、事件性があって解剖されたご遺体もありました。
火葬場は、非日常的な職場ですが、火葬の係も慌てるときもあるのです(汗)。
糖尿病で足を切断! まとめ
火葬の経験は一般の人は、火葬場で働く私たちと比べると、一生のうちでそう何度も火葬を経験するものではありません。
分からないことだらけと言えます。
まさか、身体の一部を火葬場に持ってくるとは、家族の人もあまり経験する人は少ないことでしょう。
- 病院での診断書が必要(切断証明書)
- 役所が火葬許可証を発行
- 葬儀社で小さな棺を用意する
- 葬儀社で小さな骨壷を用意する
- 火葬後の骨は自宅に保管する
- 骨の供養などはしなくていい
基準となるのは、切断した病院側の判断になると思います。
切断された足の後処理をするときの参考にしてください。
家族に糖尿病で足を切断するといったとき、病気の治療はもちろん病院で診てもらえますが、まさか切断された足の処理方法まで病院側に求めるのは看護師さんも困ると思います。
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