火葬の流れと仕組み&マナーを知るには今現場で働く人の声を聞く

こんにちは。
『葬送人だより』ブログ管理人kandumeでございます。

火葬場は人里離れたところに造られています。
昭和の中頃まで、空気とか臭いとかが火葬場近くの周りの人から嫌がられたといいます。

いまでも、火葬場は好まれるものではありませんよね。

ただ言えることは、昔の火葬場とは全く違って、火葬炉の仕組みも変わり、臭いや有害となるものは火葬炉によって処理される仕組みになりました。

今日は葬儀の流れではなく、火葬の流れと仕組みそしてマナーなどを火葬現場で働く者の声と一緒にお届けします。
 

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火葬場で最後のお別れ

火葬場は、人生で一度、避けては通れないところです。
火葬が行われるようになったのは、明治時代からといわれます。

それ以前はすべて、土葬という形で故人を送っていました。
ところが、土葬による衛生的な面が問題化して、火葬が主流となっているわけです。

当然と言えば、当然ですよね。
明治時代の話ですが、土葬された遺体を野犬が掘り起こした・・・などといったこともあったようですから。

火葬場に参列する流れから見ていきましょう。

火葬場に参列できる人は?

火葬場に参列する人は、告別式(葬儀)に参列した方全員ではありません。

一般的には、ご遺族、親族の方、故人と特に親しかった人というのが通常とされます。
火葬に参列すれば、遺骨を骨壺に収める「骨上げ」をすることになります。

遺骨になった最後の姿は、やはりインパクトは強いものです。
つい1時間ほど前まで、故人の姿があったものが、火葬されて骨だけになった形ですからね。

この衝撃を受け止められる人ということになります。

ブログ管理人のkandumeが勤務する斎場は、地域的に新興住宅地と古くからの地域住民という街です。
古くからの住民の人たちは、組合とかがあって、遺族でなくても火葬場に多くの人が集まります。

これは、火葬場で働く者としては、正直大変です。
人が多すぎて火葬の流れが上手くいかないことになってしまいます。
多すぎても困ります(汗)。

遺族・親族ではないのですが、どうしても火葬場に行って故人の収骨をしたいという人は、ご遺族の同意を受けてください。

それでは、火葬の流れに入っていきましょう。

火葬流れ仕組み

出棺から火葬場への移動

葬式会場より出棺の後、火葬場へと移動します。
(斎場と告別式場が別の場合です)

火葬場へ移動するときは、霊柩車が先頭になります。
霊柩車には棺と位牌を持つ喪主、葬儀業者が乗り、遺影やお供え物をもつ人は他のご遺族といっしょにマイクロバスやハイヤーで斎場に向かいます。

斎場に着きましたら、葬儀社の係りの人は、役所に死亡届を出した際に受け取った「死体火葬許可証」を火葬場に提出します。
火葬が済むと、火葬済証明印が押され、「埋葬許可証」となります。

炉前の読経・焼香

火葬場に霊柩車が、到着してからの流れになります。
炉前の受け入れが、斎場の係りによって行われます。
マイクロバスで来られる方がほぼ揃ったら、斎場に入ってもらうようになります。

火葬前に炉の前で、「納めの式」ともいわれる祭壇でお焼香の式を行います。
係りに、位牌、遺影を渡し、祭壇に飾ります。

喪主、遺族が持参した位牌と遺影を祭壇の机に飾ります。

準備ができたら、僧侶が読経と焼香を行い、喪主、遺族、親族、親しい友人と順に焼香と合掌礼拝をします。
僧侶が同行しない場合は、喪主の焼香から始めます。
20人程であれば、10分ほどの時間で終わります。

納めの式が終わると、棺は火葬炉の中に納められます。
最後の御見送りとなります。

また、火葬炉の前で、棺のふたを開けてお顔に触れて最後の別れをすることを「炉前で顔見せ」といいます。
喪主の方がどうしても、最後にもう一度「お顔」が見たいと希望されるときは行います。
 

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火葬

火葬には約1時間20分程度の時間がかかります。
故人の体型や男・女といった点で、火葬の時間は異なります。

火葬が終わり、一旦、冷却時間が10分ほどあります。
骨やロストルが、触るとまだ危険な状態なのです。

10分後に、整骨をしていきます。
遺骨となった骨に、釘やホチキスやガラスなどの付着がないかなどをチェックします。
後は、理科室の標本みたいに並べていきます。

それまでの時間は、ご遺族、親戚、斎場に参列された人は、斎場の待合室で待機します。
多くは、ここで精進落としが行われています。
喪主や遺族は、僧侶や参列者におもてなしをします。

収骨室に集まってください

火葬が終わり、整骨が終わると最後に収骨となります。
遺骨を骨壺に入れる「骨上げ」と呼ばれるものです。

遺骨は足下から順番に骨壺に入れていきます。
頭から入れると、骨壺の中でずっと逆になったまま納骨されることになりますからね。

関西から西は一部だけを骨壺にいれますが、関東は遺骨すべてを骨壺に入れます。
ですから、骨壺は関東は6寸、7寸といった大きな骨壺になります。

そして、皆さんが迷う骨壺に骨を入れる時の二人で挟んで渡す「箸わたし」という方法です。
迷信なんですけど、だれもが気になりよく耳にする「箸わたし」。

それと、よくある話が「喉仏」の話です。
これも迷信です。

単なる頸椎で上から2番目のものが、座って合掌する仏様に似ているという迷信です。

最後に頭部の部分の骨、頭蓋骨を納めて、収骨は終了します。
骨壺は白木の箱に納められ、布で包まれます。

ここまで終われば、後は収骨室からの退場となります。
このときも、決まりではないのですが順序があります。

最初に、白木の位牌を持つ人、遺影を持つ人、遺骨を持つ人の順番で退室します。

遺骨は自宅へ

遺骨は収骨後に白木の箱に入れられ、白い布に包まれて仮の祭壇へ置きます。
当日に納骨・埋骨も済まされる人もいますが、1度自宅に持ち帰り、後日納骨するという方がほとんどです。

骨壺が、白い布に包まれているのは、納骨のときに骨壺を引き出しやすくするためです。
布の四隅を持って上に揚げると、骨壺は自然と箱から出てきます。
上手く考えられていると思いませんか?

最後に、火葬で周りの人にちょっとした気配りとマナーをいっしょにみていきましょう。

火葬の流れのマナー

参列者として火葬場に同行する場合ですが、あくまでも親族が中心の場です。

あまり、出過ぎないように火葬場では後方に控えるなどして、気遣いがマナーとなります。
また、極端に遠慮し過ぎて、収骨の時間が長くなっても火葬場の係りとしては困ります。

周りの空気をよく見ながら、火葬から収骨までに参列しましょう。
故人と親しくしていたからこそ最後を見送りたい気持ちは、親族の人にとっては嬉しいことです。

一般的には、葬儀業者の指示に従えば問題ありません。
葬儀や火葬場に関しては「絶対にこうでなければならない」という決まりはありません

そのとき、その時代の慣習に合わせて故人を送り出すということでいいと思います。

まとめ

葬儀は、その土地、土地の風習にも大きく関わっているため、地域によって火葬の流れもさまざまです。

火葬場でお経を読み上げてくれるお坊さんは、祭壇の前で火葬場に来ている遺族の人数に合わせてお経を唱えてくれます。
時間的なものですけど、臨機応変というのが火葬に限らず、葬儀には一番いえることだと思います。

火葬式は、故人との最後のお別れであると同時に、遺骨になられた故人を拝見して、新しい次のステップとなるような儀式だと考えた方がいいのかもしれません。

火葬場で働くブログ管理人がいつも感じるのは、棺桶に入ってきた遺体が火葬によって遺骨になって、ご遺族の方の新しいページに変わっていくお顔で安心します。

火葬場で働く者が一番願うことは、ご遺族様やご親戚、お友達が「故人をひきづらないこと」
新しいページに向かって生きましょう。


 


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火葬

Posted by matuopride