火葬場での仕事内容を現役の職員が公開!あなたの就職にお役立ち!
こんばんは。
『葬送人だより』ブログ管理人kadumeでございます。
最近は、人手不足でコンビニなどでも悲鳴をあげていますね。
kandumeが勤務する火葬場も人手不足に悩んでいます。
いままで、火葬場の仕事内容について詳しく知る人は多くはいないと思います。
火葬場での仕事内容を、現役の職員が公開します。
あなたの就職活動にお役に立てば幸いです。
火葬場の仕事内容で職員がやらない仕事
火葬場の仕事はあまり公開されてこなかったものですから、やらない仕事も火葬場の仕事として紹介されています。
火葬場の職員として採用されるには3つの職場があります。
- 火葬場の清掃
1.炉前といわれているホールの清掃
2.待合室の清掃
3.斎場全体の清掃(トイレ・葬儀会場)
一般的に女性の仕事として募集がされています。
(60歳以上の方でもできる仕事です。月に13日程度の出勤。給料は7万円程度です。) - 火葬場の受付事務
火葬許可証を受領したり、火葬終了後埋葬許可証の発行をしたり、告別式の時間受付をしたりします。
また、火葬場に来られたご遺族の収骨室や待合室などへの案内などもします。 - 火葬(整骨と収骨と棺の受け入れ)
棺桶の受け入れをします。
炉前の祭壇でお焼香の案内します。
火葬が始まり、整骨(きれいに並べる)、収骨(骨壺に入れる)
このような内容が火葬斎場で募集されている内容かと思われます。
では、今日は火葬場での仕事募集となったとき、清掃、受付事務・火葬と3つに分けられていることはお分かりいただけたと思います。
そこで、「火葬の仕事募集」と記載してあるときの仕事内容を詳しく記事にします。
多少、各斎場で火葬方法がことなるところもあると思いますが、概略は同じような流れになっていると思います。
火葬場の仕事内容とは
火葬場の仕事で、霊柩車などの運転は一切ありません。
霊柩車などの手配や運転といったものは、葬儀社の範疇となっていて、火葬場の仕事ではありませんので誤解のないように。
今から記事にしているのは、実際の火葬での仕事の内容です。
この作業は1体(1棺桶)について行われる作業です。
この作業を1日、8体~10体といった件数を火葬依頼にもとづいて行います。
火葬する件数は、火葬斎場の炉数で決まっていて、5時には終了します。
受け入れ不可能な場合は、後日に繰り越しとなっていきます。
火葬受付の事務局と、葬儀社の調整によって火葬日程が決定されます。
- 棺の受け入れ
葬儀社の霊柩車で棺が火葬斎場の玄関に並びます。
火葬時刻は葬儀社に連絡してありますので、決まった時刻の30分前には火葬斎場の入り口に到着いたします。 - 炉前祭壇への案内
火葬斎場玄関の入り口で待っている棺と一緒に、住職とともに火葬斎場に受け入れ致します。 - お焼香終了後棺の御見送り
棺とご遺族を炉前のホールにご案内いたします。
このとき、ご遺族の案内が火葬職員の仕事です。 - 火葬の始まり
棺の御見送りをご遺族とともにいたします。
火葬担当者がスイッチを入れます。
火葬が始まると、最初に棺が燃えていきます。このとき、棺にいろいろな供物が入っていますので、異臭がします。
慣れると臭いが分からなくなりますが、慣れるまでは大変です。火葬ですから、放置では遺骨になりません。
長い鉄の棒を使って、お体を動かします。お体が遺骨になっていくわけですから、慣れるまで1ヶ月ほど時間を要します。
- 火葬終了後整骨
火葬がだいたい1時間10分~20分で終了します。
10分間ほどの冷却時間がかかります。火葬された遺骨が出てきますので、まだとても熱いのですが、足から腰、胸、頭ときれいに並べる作業をします。
遺骨を触ります。軍手はしています。 - 収骨(骨壺に入れる作業)
整骨された遺骨が収骨室に運んで、ご遺族と一緒に骨壺に入れる作業をします。
このとき、遺骨について軽いご説明をしながら収骨します。ここで出てくるのが「のど仏」という説明が行われます。
仏とは全く関係ないのですが、決まりですので説明しています。 - 埋葬許可証を骨壺に同梱して終了
骨壺に足の部分から入れていきます。
ご遺族さまお二人づつで遺骨を入れていきます。
関東では遺骨を全部骨壺に入れますので、ほとんど骨は崩します。
最後に頭部を入れて収骨の終了です。収骨室から、お位牌、写真、骨壺の順に退出していただき終了となります。
このうな火葬の流れになりますが、火葬が少ない日は装備などの手入れをします。
集塵機の遺灰のつまりなどは、作業の時間を遅らせますから常に神経を使って掃除してます。
備品以外の清掃は、掃除のスタッフがすべてやってくれますので火葬場での清掃作業はありません。
ここまで作業をして、1ヶ月の給料など見ていきましょう。
火葬場での仕事の給料は
火葬場の給料は、仕事の割には低いです。
年齢に関係なく20万円といたところで驚かれたと思います(汗)。
20万円から社会保険料など引かれたら、17万円代といった給料ですね。
人並みの生活はできません(必ず副業をしてください)。
残業は一切ありませんので、副業をおすすめします。
副業については、残業がなくて5時以降はフリーですので探しやすいです。
火葬場のメリット
薄給にもかかわらず、火葬場の仕事にはメリットもあります。
- 残業がない
- 仕事のノルマはない
- 仕事の持越しがない
1日、1日が簡潔します。
作業が終われば、1日が終わり、仕事で悩むことはありません。
ただ、仕事場ですから、人間関係に悩まされることは多々あります。
火葬場で働く人は、「昔気質の職人さん」といった人が多い職場です。
どこの職場にもある問題ですから、深刻に考える必要はありませんが、いい職場に巡り会えばいい仕事です。
まとめ
火葬場の仕事は、ルーチンな作業ですが、残念なのが薄給ですね。
職場の人間関係に恵まれれば、とてもいい仕事です。
人生の最後の最後を任される仕事ですから、やりがいはありますよ。
収骨が終わって遺族の方が「ありがとう」っておっしゃいます。
ご遺族の方は、悲しみの最中なのに、火葬場の職員にやさしい言葉をかけてくれるので、給料低くても頑張れます。
いつも感じるのは、人生は火葬炉前で終わりで、後は別世界の仏様になってしまいます。
ご遺族のかたも火葬炉前では、悲しみも大きいようですが、収骨の作業で骨壺に収まってしまうと、何か吹っ切れたようにお顔が変わります。
火葬場の仕事は、楽しい仕事ではありませんが、人生の最終地点で火葬という仕事をご遺族からお願いされる仕事です。
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