葬式しないで火葬のみの人が増えている!どんな流れか見てみる

2019年6月21日

おはようございます。『葬送人だより』ブログ管理人kandumeです。
今日は友引ではないのですが、勤務はローテでお休みです。

今日は、最近、増えてきている火葬式(直葬)の記事です。
葬式しない火葬のみの割合がローカルでも増えてきていると、葬儀社の人が正直に話してくれました。

中年を過ぎてくると誰でも、自分の家族から葬儀を出さなくても、会社とかご近所で一度くらいは葬儀に参列された経験がおありかと。
そうしたとき、傍目八目おかめはちもくとでもいいましょうか、意外と葬儀の粗が見えてきます。

火葬は法律で定められていますが、葬儀は法律で決められているわけではありあません。
不謹慎な例えですが、婚姻届(市役所)は必要ですが、結婚式や披露宴は必要ではありません。

結婚式はしていない、婚姻届を二人で市役所に出しに行ったという人。
葬儀・告別式はしなかったけど、故人を斎場で火葬して見送った。

実際はこれでいいのか?と周りの目を気にするでしょうね。
ですから「言わぬが花(葬式しない墓もいらない)」なんて公にはしない方がいいに決まってます。

実際に、葬式しないって言ったら世間の目はどう変わるか心配ですよね。
そこら辺から、いっしょにみていきましょう。

 

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葬式をしないって言ったら?

最近の有名人が「密葬」で送りましたとか、「お別れの会」をいついつ予定しています。
と言った芸能ニュースがよく流れます。

葬式をしないで、斎場で火葬(直葬)だけをしているということになります。
もっとも、有名人となると規模が大きすぎて、葬儀の収集がつかなくなるのでしょうけどね。

お葬式をしないことを家族で決めるとき、問題となるのが「周囲の理解」です。
親族の中でも世代が違えば、葬式をしないことに故人を「粗末に扱った」という捉え方をするかもしれません。

故人となった人への生きた証として、葬式の規模や演出で決めてしまいがちです。
葬式は盛大にして送ってあげたい」「葬式しないで火葬だけは寂しい」といった感覚があるのでしょう。

このように、お葬式をしないで火葬というのは、なかなか理解されにくい面があります。
これは、自然に刷り込まれてきた日本仏教特有の慣習といっていいでしょう。

あなたのご家族の誰かがもしもお亡くなりになったとします。
すると、「葬儀をしなければならない」という先入観がありませんか?

火葬式(直葬)だからといって、短縮されたり、故人へ十分なお別れができないということはありません。
火葬炉の前で読経してもらうこともできます。
お別れの時間も設けてあります。

ご家族で葬式をしないという方向に進まれるのであれば、しっかり話し合いをして決めましょう。

  • 親戚や知人が少ない
  • 日時の調整がつきにくい
  • 葬式へ参列される方々の年齢が高齢
  • 葬式の時間が短い
  • 葬式全体にかかる費用が少ない

葬式費用は、経済的にあるていど余裕がないと残された家族に負担がかかってしまいます。
何度もいいますが、券婚式の披露宴と同じで、盛大に行ったから故人が浮かばれるというものでもありません。

葬式をしない火葬式(直葬)は、これからもっと増える、非常に意義のある葬儀スタイルなのです。

気になる葬式費用を葬儀社の方に聞いたので、メモ程度に聞いてください。

葬式しない場合の火葬式(直葬)費用は?

火葬式(直葬)は、一般的な葬儀内容の儀式を大幅になくしてしまいますので、自然と予算も小さくなります。
一般的な葬儀費用の平均で121万円程度
葬式をしない火葬式の場合は、30~40万円前後で見積もりを出しているといいます。

それでは、残った予算をみなさんどうお使いになっているのかと・・・。
さらに、葬儀社の方に聞いてみますと、最近の葬式しない火葬のみといったひとたちの動向がわかりました。
それは、芸能人と同じ「お別れの会」といった葬送パーティのプランが人気だとか。
 

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どんな送別会が人気?

お亡くなりになってちょうど100日目
都内の小さなホテルで、ささやかなパーティが開かれた。

「送る会」という名目で故人を偲ぶというもの。

もちろん、100日という準備期間があり、ご案内状も前もって送付した形で行います。
案内状には、喪服等、しめっぽいものはご遠慮くださいと注意書き。
さらに、香典等の受け取り拒否まで添えて。

葬式しない火葬のみ
会場には、故人が好きだったトラアイアスロンのビデオが流れる。
そして、故人が大好きだった弦楽四重奏が流れた。

故人の恩師のあいさつで、一同、黙とうを捧げ、あとは無礼講

故人の思い出、レースでの失敗談。
故人を偲ぶパーティなのに、なぜかあちこちで歓声があちこちで。

遺影も弔辞もない送る会は、さわやかそのものでした。
このパーティ会場に、故人も一緒に笑っている錯覚に捉われたのは私だけではなかったように思えます。

葬式しない
帰りの際に、
「素晴らしいパーティに、お招きにあずかりまして・・・」

葬儀のムダは誰のため?

葬儀社に勤める友達でさえ、首を傾げる大きな祭壇のレンタル料金。
わすか1日借りるだけで何百万もする祭壇は、だれのためにあるのでしょう。

故人は、すでに他界しててこの世にはいないはず。

  • 枕だんごや編み笠、わらじ等の副葬品
  • 豪華すぎる棺桶
  • 高価なお清め塩
  • 遺体移送寝台車(高級)
  • 派手すぎる祭壇
  • 通夜料理
  • 宮型の霊柩車
  • 葬儀社、火葬場でのお心付け
  • 高すぎる戒名代

 

本来の葬儀のあるべき姿、心をこめて故人を送る葬儀をもう一度考えてみてもいいですよね。
では葬式しない火葬式の流れをみていきましょう。

葬式しない火葬式の流れ

臨終から骨拾いそして収骨までの流れをみていきましょう。

1.死亡
死亡診断書
葬儀会社に連絡をします。

2.遺体の安置場所の選択
葬儀会社と打ち合わせをして、遺体の安置場所を決める。
(法律により亡くなってから24時間は火葬できないため)
葬儀会社は、寝台車の手配から、ご遺体のドライアイスの措置までしてくれます。

3.葬儀社と葬儀内容の打ち合わせ
葬儀社スタッフと火葬場や僧侶などの手配
役所に死亡届(死体検案書)を提出
火葬許可書の申請など、火葬に必要となる手続きを葬儀会社が代行します。

4.納棺
故人の旅立ちの身支度を整え、故人を仏衣で包み、納棺します。

5.お別れの儀式
火葬場に到着したら、火葬許可書を提出して、炉前にて故人との最後のお別れを行います。

6.火葬炉前の最後の別れ
火葬炉前で最後の別れをして、お棺のふたをしめて火葬が始まります。
火葬は約1時間程でおわりますので、その間、控室で待機します。
斎場にもよりますが、この待ち時間に軽いお食事でおもてなしなどします。

7.お骨上げ
火葬後に、係員の指示に従って遺骨を骨壷に納める儀式があります。
これを「お骨上げ」「収骨」といいます。
このときが火葬場で働く者としては、一番緊張する時間です。
仏さまの喉仏に遺族の目が集中していて、ミスは許されません。
最後に、お墓に遺骨を埋葬するために必要な「埋葬許可証」を受取ります。

 

葬儀をしない火葬式の場合は、2時間以内にすべてが終了します。
2時間であれば、参列される方のご負担もずっと軽くなるのではないでしょうか。

まとめ

葬式をしないで火葬で済ませるところが増えてきて、本当に故人が喜んでくれるであろう「送る会」が人気だとか。
もし、自分のときはこうしてくださいと残すのであれば、はっきりと遺言書に残しましょう。

葬式をしない火葬式で済ませ、後日、送る会を親しき人、お世話になった人に故人を偲んでもらうというのもいいですね。

つい、先日も同じような記事を書いてました。
葬式費用を安くしても故人は許してくれる!火葬式とはどんな葬儀?
良かったら、目を通してください。葬送人だより

 

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火葬

Posted by matuopride