村八分は嫌!葬儀のコロナ対策が親戚兄弟に痛恨の遺恨を残した

村八分,コロナ村八分が思いも寄らぬところで出現していた。葬儀場のコロナ対策で、親戚兄弟が葬儀に参列できないという状況が地方の村で起きている。親戚や兄弟、家族の思いを優先するのか、それとも村八分にならないために村社会の掟に従がうべきか?実際に起きたコロナ問題で兄弟に残った痛恨の遺恨とは?
 

スポンサーリンク

 
 

東京の人間は地方に来るな!

朝の9時、スマホに着信の点滅が・・・
何事?
次にSNSでメールが届いた。
 
 
「爺ちゃんが亡くなった」
という、姪っ子からの知らせでした。
 
 
しばらくの間、「とうとう来るであろう日が来た」と呆然となりました。
冷静さを装いながら、田舎に帰る準備をはじめることに・・・。

 
 
再び、スマホに電話が・・・
姪っ子からでした。
 
「コロナが発生して、コロナ感染の恐れがあるので」
「東京の人間は葬儀に来ないでほしい」
「田舎にいる親戚や家族みんなが困るから・・・」と、
 
一瞬、スマホを耳から話して、眺めました。
 
父親の葬儀なのに???
村八分,コロナ地方にいる姉が父親の面倒をみていたので、
姉や義兄に連絡しようとしても、連絡がとれません。
 
「東京の人間は地方にくるな」
という、村の掟。
 
村社会で村のルールに反すれば、村八分になってしまう恐れがあってのことでしょう。

 
村八分って、本当の意味は?
残りの二分は何と何?
 
 

村八分の意味とは?

立川談志という落語家が「村八分」という「まくら」がありました。
ずっと、若い頃に聞いたので少し間違っているところがあるかもしれません。
 
村八分とは
冠・婚・建築・病気・水害・旅行・出産・年忌の8種のことで、
これらに関するお付き合いは、仲間に入れないよというのが「村八分」です。

では、残りの2種はと言えば、「火事」「葬儀」というもので、2つは別とされていたのです。
 
隣から火事などが起きてしまえば、村全体が困ってしまいます。
命あってのことですから、火事は別個として助けあったといいます。
余談ですが、立川談志さんのまくらの中に、火事より怖いのが隣の「バカ」だとか。
 

もう一つが、葬儀です。
昔は、疫病などで亡くなる家が多かったので、疫病を防ぐために村八分をしていても、やむをえず助け合ったのです
 
つまり、火事と葬儀で二分、残りの八分はいじめの対象ということになります。
 
ところが、今回のコロナ対策では、葬儀にも「東京の人間は来るな」というのですから、村八分より厳しい対応だったと思います。
過剰なテレビ報道で情報が少ない地方の人々は、身を守る手段として「東京の人間は来るな」という対策を選んだのですよね。
 


 
 

葬儀のコロナ対策が親戚兄弟に残した遺恨とは

東京から帰省するときは、田舎の兄弟にお土産を一杯買って帰ったものでした。
それが、コロナ対策で実家への帰省が嫌がられてしまう真逆の環境になりました。
 
いままでの考えとガラリと変わって、親戚や兄弟に亀裂が生じて、残ったのは疎外感だけが浮き彫りになりました。
 
東京での生活は、田舎(地方)への感謝の意味や家族への愛情が、起爆剤になっていたほど大切なものでした。
それまでの故郷愛が、父親の死によって、一瞬にして「よそもの扱い」にされて・・・。
 
村八分を恐れず、家族・兄弟愛を貫くか?
地方に住まいを構える人にとっては、生活がかかっていますからそうやすやすと受け入れは簡単ではありません。
 
そこで、私の経験上、東京の人、地方の人、コロナ対策でお互いに遺恨を残さない方法を探してみました。
 

スポンサーリンク

 
 

村八分のコロナ対策で遺恨を残さない方法

「東京の人間は地方に来るな」とストレートな表現をしている訳ですから、遺恨を残さないために次のようなフィローをすすめます。

  • 葬儀の喪主となる責任者が、村の状況を具体的に東京人に説明しましょう。
  • 東京人は、地方で束縛された生活をする家族を理解して譲る気持ちも必要です。
  • 地方の喪主は、葬儀に参列できないひとのために、葬儀の録画や写真を多く映してライブで送りましょう。
  • 葬儀の喪主は、東京人が葬儀に参列できなかったことを一言葬儀場で説明しましょう。
  • 棺に収まる最後の様子も細かに送信しましょう。
  • 父親の戒名なども決まったら直ぐに送信して、戒名の意味なども説明してあげましょう。

 
葬儀の中で、当日は喪主は忙しいとおもいますので、他の兄弟や甥っ子、姪っ子が協力してフォローしてあげましょう。
このような対応が、兄弟や親族の繋がりを深めることになります。
 
親戚づきあいや兄弟付き合いは、ちょっとした亀裂で修復に何年もかかってしまいます。
私の場合は、何のフォローもなく孤立無援になった感覚でした。
 
地方の人は、少なからず説明とかフォローとかに慣れていません。
気持ちはいい人たちですが、葬儀の失敗は一生の傷になってしまうものです。
 
大事な葬儀の場ですので、喪主はいままで以上の周りに配慮が必要かと思います。
49日が過ぎても東京は緊急事態宣言の解除はされていません。
まだまだコロナの解決までには、時間は相当かかると思われます。
 
コロナの緊急事態宣言が解かれたら、静かに菩提寺に線香をあげに行くつもりです。
そのときは、兄弟や親戚のところには・・・。
 
 

村八分は嫌!葬儀のコロナ対策が親戚兄弟に・・・まとめ

コロナ対策で、地方の人が取った方法は、「東京人は帰って来るな」という非情宣言でした。
東京人は疎外感を受け、コロナによる影響は兄弟間にも隙間風が吹きました。
 
東京人もソフトな説明があれば頷けるのでしょうが、いきなり「東京人は来るな」では亀裂がでますよね。
地方人も東京人のお互いの気持ちを7分程度に抑えて、コロナの波を乗り越えましょう。
 

 


スポンサーリンク