子供を火葬場に連れて行くのはご用心!ショックのストレス反応
こんにちは。
『葬送人だより』ブログ管理人kandumeでございます。
子供さんを火葬場に連れて行くべきか、お家でお留守番をさせるのか?
迷っているご両親へのアドバイスです。
火葬場で勤務するkandumeは、収骨室で子供さんが部屋の隅の方でうずくまっているのをよくみます。
まだ3歳か4歳ぐらいの子供さんですね。
大人が集まる収骨台の周りに寄り着こうともしない子供さん。
大人は、火葬の流れを無事に終わらせようとその場は必死になっていて、子供の精神状態を推し量る余裕などはありません。
ショックの大きい火葬に巻き込まれた子供が可哀想でなりません。
「子供は火葬場に連れて行くのはご用心!」ショックをケアする方法・・・といったタイトルで記事にしたいと思います。
火葬場に幼い子供を連れて行くべきではありません
まだ3歳か4歳の子供さんを火葬場に連れて行かせるべきでしょうか?
疑問に思うところがありますね。
私も祖母が子供の頃になくなったのですが、何歳だったか忘れてしまいました。
内容的なことは漠然と覚えています。
怖いということよりも、死というものに直面して、理解できないでいた覚えがあります。
全体の流れは残ってなくて、部分的にショックが大きかった部分が残っているようですね。
祖母の葬式の後、小学校に2年~3年生といったときに、人間の死について恐怖感が出るようになりました。
夜、寝ていても大きな波が恐怖感となって、地球がなくなるような感覚で迫ってきましたね。
それも毎晩のように子供の私に襲いかかってきた記憶があります。
お体だけで十分です(合掌で十分です)。
今だから言えるのですが、子供は将来的にたくさんの人様の死を見る運命となります。
そんなに幼いころに経験を積ませる必要はありません。
大人になって、親族や友人、恩師の死など、避けては通れない悲しみに遭遇します。
その時に学んでも遅くはありません。
火葬場で見る子供さんの反応などをみていきましょう。
火葬場で見る子供の反応
火葬場での子供さんの反応はどんなものか見ていきましょう。
まず、不思議なほど驚くことがあります。
4歳ほどの子供さんが火葬場の中を走り回ってしまうんです。
最初は、「この家庭は躾がなってない」と切り捨てていました。
でも、この家庭の子供だけでなく、何度か同じような光景を見たんです。
また、収骨室に家族と一緒に入って来た子供さんは、収骨室の隅っこに隠れるように座り込んでしまったりします。
さらに、大きな声で泣きだす子供さん。
また、さらには、親御さんから離れようとはしないで、父親の喪服を引っぱり続けている子供さん。
子供にとっては、ショックが大きいことがはっきり分かります。
大人になって、子供の頃に祖父母の最後を見届けたかった!と後悔しますか?
私は、そんなこと思ったことありません。
子どものストレス反応
子供のストレス反応について、応急処置までを紹介しているサイトがありましたので参考にしてください。
反応 応急処置 痛み:
頭痛、腹痛、筋肉の局部的な痛み、手足がつるなど・身体の緊張をほぐしてあげましょう。(マッサージ、温タオルであたためる、深呼吸など)
・子どもが落ち着くことをいっしょにしてあげましょう。(絵本を読む、遊びをする、音楽を聴く、お散歩するなど)食欲:
食欲不振、吐き気、嘔吐、消化不良、など・吐き気の対象や食べたがらないものは与えないようにします。
・水分は十分にとるようにしてください。
・吐き気が治まったら、食べられそうなものや、消化の良い物を少量ずつ与えてゆきます。
・嘔吐が激しい時は必ず医療機関を受診してください。睡眠:
一人で眠れない、夜中に目が覚める、怖い夢を見る、叫ぶなど・添い寝をしたり、寝つくまで絵本を読むなど、安心させてあげましょう。
・暗闇が怖い場合は、電気を弱めにつけてあげてください。(明るすぎると眠れない場合もあります)排泄:
おねしょ、便秘、下痢など・身体の緊張をほぐしてあげましょう。
・おもらしした時の、処置の仕方や助けの求め方を教えておきましょう。
・下痢が激しい時は必ず医療機関を受診してください。衝動的になる:
落ち着きがない、しゃべり続ける、突然何かを始める、攻撃的になる、注意が散漫になる、すぐあきらめるなど・周囲の刺激を少なくしたり、落ち着ける場所につれてゆきましょう。
・今やっている行動をいつまで、どこまでやるかの具体的な見通しをたてます。時間になったら止めるよう促します。閉じこもる:
人と会いたがらない、こだわりが強くなる。・無理強いはしません。日常の生活のペースを整え、会う人や場所を決めて安心させてあげましょう。
・ここまではやってよいという限界を決めます。親から離れたがらない:
まとわりつく、親が出かけるのを怖がる。・自然な反応なので、抱きしめたり、目線を合わせてお話するなど安心感を与えてあげてください。
・無理に離さず、お手伝いしてもらうなどいっしょに活動をしましょう。
・出かける時は「何時に帰る」「連絡先の番号」などを教えておきましょう。感情の起伏が激しい:
急に怒り出したり、泣き出したりする、はしゃぎすぎる。・興奮しているときは、刺激の元になっているもの(写真、テレビ、勉強道具、周囲の人など)を見えないようにしましょう。
・ゆったり構えて気持ちを受け止めて下さい。「どうしたのかな?」「しんどそうだね」等
・少し落ち着いてきたら、気分転換になることをいっしょにして気持ちのペースメーカーになってあげましょう。
・興奮が30分以上続くようなら、専門家に相談してください。興奮が続くのは、子どもにとって負担が大きくなります。気持ちが沈み込む:
無力感や悲しみ、罪悪感などにとらわれる。・無理に励ましたりはしないでください。
・いつも通りに接します。日常生活のペースは保つようにしましょう。
・罪悪感について子どもが自分から話してきたら、じっと聴き、今、一緒にできることをして下さい。感情が動かない:
ボーっとしている、実感がない。・日常生活のペースを保ち、お手伝いをしてもらうなど身体を動かすようにします。
・お父さんやお母さんに心配かけないためにがまんしている場合は、気持ちを自然に表現してよいことを伝えてください。引用元: 子どものストレス反応と心理的な応急処置
ご参考のための専門家のご意見をお借りしました。
子供は最後を見届けなくていい
幼い子供のころに火葬場に立ち合わなかったからと後悔しますか?
どうして、祖父の火葬の時、自分は出させて貰えなかったのか?
と、大人になって家族にクレームつけますか?
そんなことはないと思いますよね。
だって、3歳~6歳までの幼いときのことは追求しませんよね。
「子供には見せたくなかったから」からと母親に説明されて納得できますね。
だからと言って、人の死を軽くみているというわけではありません。
大切な人の死を受け止め、お体の御見送りまででいいと思います。
まとめ
小さな子供さんが、祖父母やご家族の最後を見届けるのは無理があります。
すべての人が考え方や性格も違っていますので、子供さんの精神力もまちまちです。
ご家族との最後の別れは、お葬式の棺の見送りまでで十分です。
火葬場の収骨までは、必要ありません。
収骨の儀式などは昔はなかったといいます。
もちろん、遺影なども昔はありませんでした。
すべて、ビジネスの対照になっているだけですから、ご両親はしっかりと子供さんを葬儀のビジネスから守るようにしましょう。
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