お墓がない!新たに購入するときに考えることと問題点を特集

こんばんわ。
『葬送人だより』ブログ管理人kandumeでございます。

地方にUターンで生活しているkandumeにもお墓の問題がいつも頭を過ります。

私の家は地方といっても、父親が二男で、両親とも本家から出て家を持ったという次男坊の核家族なのです。

ですから、代々のお墓を守っているという家ではありません。

父親が亡くなると、お墓がないので急ぎお墓を新たに購入しなければなりません。

子供たちは、都内で自分たちの道をこれからを築いていくと思いますので、お墓の話はしていません。

お墓がないので安易にお墓を購入すれば、子供たちへの負担がどうなるのか?
誰がお墓を守っていくのか?
一度お墓を購入したら、永遠にお墓のメンテナンスはついてまわり、厄介な買い物です。

「お墓がない」ということで、あわてて購入するのではなく、いろいろな問題を確かめる必要があります。
そこで、どんな問題があるのか、人それぞれですが、わかりやすく特集していきますので参考にしてください。
 

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お墓がないことに気づき不安が広がる

若いころは、お墓のことなんか誰も考えてなんかいません。

私たち夫婦は、幸いにして未だ家族に不幸はありませんでした。
でもそれは生きている限りどこかで必ず起こります。

私たち夫婦も高齢になってから、自分たちの人生もそう長くはないなと感じるようになったとき「墓がない」という深刻な事態がくるのでしょう。
 

墓はいつまで続くものなのか

電車の車内広告や新聞の折り込み広告にお墓や納骨堂のそすすめ広告をたくさん見かけます。

あなたがお墓を求めるときに、息子さんがいたら当然息子さんが、お墓の面倒を見てくれると勝手に判断してしまうことです。

もちろん、息子さんは反対したりするようなことはしないでしょう。

息子さんの方は、「親父が爺さん、婆あさんのために墓を買うのだから、それはそれでいいこと」と安易に考えてしまいがちです。

お墓の購入費用は親が出すのですから、口出しは一切しません。

ところが、長い目で見たときに問題が発生してしまうのです。

親が購入したお墓であっても、将来においては、その親も亡くなり購入したお墓に入ってしまいます。
その後は息子さんがそのお墓の面倒をみていかなければなりません。

お墓参り、管理費を支払い続けなければなりません。

ですから、親がお墓を購入したときに、子供にも大きな影響を与えることになります。

息子さんが将来的にあなたの墓守りになることが、お墓を購入した時点で、本人の承諾なしに強制されることになります。

お墓,ない
 

お墓は永遠にメンテナンス料金がかかる

購入したお墓は他のことに転用することはできませんし、転売も出来ません。

資産価値はゼロです。

経済面だけをみれば、親が子どもに断りなしに借金を背負わせたのと同じことです。

管理費の負担は1年単位では、大きなものではありませんが、10年、20年、30年と長期的にみれば結構な負担金になります。

そして、子どもの側も、遠い将来のことですが、このお墓に葬られれば、さらにその子ども、お墓を求めた人間からすれば孫が次の墓守となるということです。
管理料を払い続けて、墓参りもしなければならなくなります。

一度、お墓を買ったら、永遠にメンテナンスをし続けなければならない、かなりやっかいな買い物なのです。

よくよく考えてみてくださいね。
 
 

よくある話で、都内近郊に家を無理して購入して、将来子どもたちが一緒に住めて、家賃に困ることがないようにと購入した家。

その家に住んでいるのは、老夫婦の二人だけ!

といったのが現実ですよね。
もっと無理して都内の駅近物件なら状況もかわるのですが・・・。

不動産とは動かないということ。
子どもの人生、好きなように羽ばたかせてあげたいのが親心。

慌ててお墓を購入したばかりに、孫やひ孫の一生を墓守にしてしまうのは本意ではないでしょう。
お墓を購入するデメリットが見えてきましたでしょうか?
 

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都心の墓は高過ぎる

不動産と同じで都心の墓だとかなりの値段で売り出されています。

何百万は当たり前といったところです。

地方・郊外にある墓地だとかなりお安く購入できます。

懐具合との兼ね合いですから、かなり遠い郊外の霊苑に墓を持つ人もいます。

新聞広告のキャッチコピーには、「地方でゆったり広々霊苑、空気もきれい」とあたかも人が生きてるかのような広告に迷わされていませんか。

墓参は年に数回だから、多少遠くても安い方がいいと、だんだんと遠くに墓を求めてしまう人もいます。

遠くに墓を購入した人の話によると、高齢になって足腰が弱くなって遠くのお墓にはだんだんと足が遠のいて・・・。

都会や都会近郊にお墓を求めようとすると、何百万という金額が必要になります。
そういったお金を簡単に用意できる人はそうは多くはいません。

仮に用意できたとしても、お墓に何百万も使うのはばかばかしいと考える人もいるでしょう。

お墓を購入して、先々、何代の子孫がお墓を管理してくれるのでしょうか。
全く、保証はありません。
 

「無縁墓」が増加中

お墓,ない
無縁墓が増加中というニュースはあなたも耳にしたことがあると思います。

人間関係の縁から切り離されてしまって、もう誰も供養してくれない、誰も墓参りをしてくれない、そういった墓が「無縁墓」と言われるものです。

仏教用語の辞書で調べてみますと、「無縁」というのは、もともとは仏教の言葉からきていると言われてます。

人間は縁の中に生きていて、仏の教えもこの縁で結ばれていうというのが、仏教の基本的な考え方です。

そのような「縁」がないのが「無縁」となっています。

俗世間では、人間関係が希薄であったり、人とのつながりがないといった意味で「無縁」は使われていますよね。

 
話を元に戻して、無縁墓の増加が、全国の霊苑や墓地において問題になってきています。

とくに、地方での無縁墓の増加が、墓地の半分以上と言いますから看過できませんよね。

無縁墓は他人事ではありません。

そこで、今、墓を守ってくれる墓守りを任せられる人がいない人たちが、「永代供養墓」を求めるようになっています。

「永代供養料」を払えば、お寺さんでずっと供養してくれるという仕組みです。

永代供養を違った角度から記事にしています。
ご参考にしてください。

 

まとめ

お墓を購入する前に、お墓と墓守りをセットでお考えください、というのがkandumeの提案です。
社会全体がグローバル化されてきていて、息子さんのお嫁さんは外国の人かも知れません。

あなたの娘さんの旦那は、海外勤務だったらどうします?

  • 墓はいつまで続くものなのか
  • お墓は永遠にメンテナンス料金がかかる
  • 都心の墓は高過ぎる
  • 「無縁墓」が増加中

 
10年、20年、30年という時の流れが、いつの間にか「無縁墓」という結果になったというのが事実でしょう。
誰も、無縁墓を望む人はいないと思います。

人の一生で、最初の出発時点のベクトルが1度だけ違って、長い年月を経過すると、元に戻れなくなってしまうんですね。

「お墓がない」といって、不安になるのはわかりますが、慌てて電車の中刷りに応えることはありませんよ。
 


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