遺産相続の兄弟・姉弟が顔合わせしないでトラブルを解決する方法

遺産,相続,兄弟,トラブル親が亡くなり、遺産相続で兄弟・姉弟がトラブルになってもめるという話はよく聞きます。弟は姉に対して幾つになっても発言できないという環境。親が亡くなって、仲良かった姉の態度が急変します。遺産相続の魔力が動き出したのです。姉と顔を合わせないで遺産相続を解決する方法の紹介です。
 

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脳梗塞で亡くなった父親の遺産はすべて姉の手元に

半年前に脳梗塞で亡くなった、父親の面倒を見てくれていたのは長女の姉でした。

私の兄弟は姉が2人
末っ子の長男という3人姉弟。

姉2人は近くで。
私だけ関東地方で暮らしています。

実家に帰省しても、事あるごとに、
「あなたは、よそ者」となじられっぱなしだった私。

反論することは一切しませんでしたね。

父親が亡くなった知らせを受け、急ぎ実家に帰る準備をするも、小さな葬儀だから「帰省しなくていい」との連絡。
何を言っているんだという私の脳裏。

最後は、姉2人で「帰ってこなくていい」との連呼

これには、頭が真っ白になりましたね。
それでも、夜遅くまで姉に食い下がり、夜明け近くになってメールがありました。

「悪かった!」
「時間に間に合えば、葬儀に参列してほしい」
との、メール。

朝、6時30分のメールで、慌てて準備にとりかかりました。
成田空港に着いたのは、8時50分。
当日航空券は夕方16:45があるだけ・・・。

父親の葬儀が14時から。
16時には荼毘に伏すとの知らせ。

 

 

どう考えても、時間に間に合いません。

 

葬儀の日時は変えることはできません。

 

諦めるしかありません・・・。

父親の最後を見取ることも叶わず、
空港で立ち尽くしました。

・・・
 
・・・
 
 
午後の4時ごろ、義理の兄さんから、「無事に収骨が終わりました」との連絡。
 
何もできなかった自分が情けなくなって、長い長い夜を迎えることになりました。
それから、数日間は同じような夜が続きました。

葬儀から2日後に、長女から電話が入りました。
「無事、全部終わりました」
「ついては、葬儀に来ていただいた方に、長男だからお礼を言ってくれと・・・
 
父親がどうなって亡くなったかも詳しく聞かされなくて、葬儀の写真も見ることなく。
葬儀に参列してくれた人も聞かされず、それでどうやってお礼を言えというのか?

そして、「長男だから・・・」という文言に・・・。

 

 

それから、半年が過ぎても何の連絡もありません。
父親名義の預金通帳や預けていた証券などなど。
一切、兄弟で分割するという話はございませんでした。

そこで、どうすれば2人の姉と仲良く遺産を分割できるか知人などに聞きながら解決した経過を紹介します。
 

葬儀の話し合いにも蚊帳の外

2人の姉が父親の葬儀を一切取り仕切り、弟の私は蚊帳の外でした。
私は葬儀関係の仕事をしているわけですから、相談してくれれば何でも協力できたのに残念でした。

地方の地域での長男という立場は、古いと思われがちですが、意外と根強く残っているのです。
私が古い世襲制に固執するわけではありませんが、違和感を覚えていたのは事実でした。

どうして、姉2人がこう迄私を退けるのか今でも疑問ですね。
 

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相続の遺産分割の話し合いは無理と判断して

2人の姉と話し合いを持ちたいという気持ちはありましたが、私の何に怒っているのか取り付く島もありません
困り果てた私は、第三者に公平に判断して貰いたいと考えて、家庭裁判所に「調停」を申し立てました。

遺産,相続,兄弟,トラブル家庭裁判所にそういう部門というのか専門的な部署がありました。
調停委員という人たちが、相続人の話し合いを中立的な立場で仲立ちしてくれます。

調停申立書の提出書類は、

  • 亡くなった父親と相続する全員の戸籍謄本
  • 相続財産のすべて(預金通帳・証券・年金・土地)

 
これらの書類を準備して、姉が住んでいるところの家庭裁判所に申し立てました。

調停をお願いするに至った経緯を明確に書類にして提出することが大事です。
私の場合は、不信感を2人の姉に抱いた理由、信頼関係が亡くなった経緯を詳細に書類にしました。
相続の金額もさることながら、父親が残したすべての遺産がどうなっているのかを知りたいのと、姉弟と仲良く遺産を分配したいという気持ちからでした。

その方が、スッキリと姉弟のお付き合いができると思います。
2~3年はギクシャクするかもしれませんが、後腐れなくていいと判断しました。
 

家庭裁判所の結果はいつごろ?

家庭裁判所からのお話しでは、約1か月~2か月程度で各相続人に呼び出しがかかり、ヒヤリングから始まっていくそうです。
まだ、申立書を申請したばかりなので、結果は(その2)で紹介します。

  • 調停費用はどのくらいかかったか?
  • 相続人(2人の姉)と顔を合わせるのか?
  • 調停でまとまらないときは?(審判で決着をつける)

 

遺産相続の兄弟・姉弟が顔合わせしないでトラブルを・・・まとめ

遺産相続でもめたとき、兄弟・姉弟が顔を合わせないでトラブルを解決する方法は、家庭裁判所に「調停」を申し立てると解決する。

解決まで、およそ1年程度の時間が必要となります。

詳細についての資料つくりが必要です。

 

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