しきみと榊の違いを見た目で区別できる方法!宗教での使用方法

おはようございます。
『葬送人だより』ブログ管理人のkandumeでございます。

まだまだ、梅雨は終わりそうにもありません。
庭の紫陽花が元気に6月を過ぎても愉しませてくれてます。

ブログ管理人が勤める斎場に、研修生が2人見習いで来ています。
研修が終われば、本社に戻って本社業務をするようです。

本社の意向としては、「斎場での仕事とは」という勉強を体験で学んで欲しいのでしょう。

斎場で火葬前にお焼香があるのですが、いつものお花とは違った「しきみ」が、ご遺族から祭壇に飾るお花として渡されました。
研修生は「しきみ」を「榊(さかき)」と混同していて、詳しく説明することになりました。

そのときの研修生への説明内容を記事にしてみましたので、ご確認ください。

研修生は2人とも、榊(さかき)は知っていて、「神社の神主さんが持っている枝木です」と答えてくれました。

しきみと榊の違いを見た目(画像)で比較してみましょう。
ブログ管理人のkandumeは、言葉よりも視覚で捉えるのが好きですから。
(本当は、言葉表現が下手なタイプなのです(汗))
 

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しきみと榊の違いを画像で見る

しきみと榊の違い

【さかき】

楽天市場より画像をお借りしてます。
 
しきみと榊の違い
【しきみ】

楽天市場より画像をお借りしてます。
 
しきみと榊の違い分かりましたか?
パッと見ただけで分かりましたか?
葉の緑の色が違ってますよね。
そして、葉っぱの大きさも違ってます。

本社の研修生もブログ管理人のkandumeに「違いわかりますか」と言われて、やっと違いに気づくと言った感じでした。
それでも、よく注意して観察すれば違いはわかります。

触った感触は、しきみが柔らかく榊が堅いという感触です。

しきみも榊も常緑小高木で、神社の境内によく植えられているのが「榊」と覚えてください。
しきみは、昔、土葬だった墓地の周辺、つまり、お寺さんの周りに植えられていると覚えましょう。

しきみと榊の覚え方

お葬式や火葬の場面で、お供え品を間違えたりしたら大変なこと。
ましてや斎場などに勤務する者としては、特に注意しなければなりません。

榊の覚え方

そこで、覚え方として、榊は「神社」。
漢字をよく見れば、木へんに「神」と書かれています。
そうです、「さかき」→「榊」です。

意味的には、神と人との境にある「境木(さかき)」とする説。
常緑樹でさかえる(繁)ことから「繁木(さかき)」とする説。
などがあります。
どちらも正しいのだと思います(汗)。

神社の境内の周辺には、必ず榊が植えられています。
神社にお参りしたときに、周辺を覗いてみてください。
必ずありますから、榊が。
 

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「しきみ」の覚え方

「しきみ」は仏教と覚えます。
毒性があるので、「悪しき」ことの「しき」から「しきみ」となった。
四季を通して美しいことから、実の形から「敷き実」から「しきみ」。

「しきみ」は柑橘系の香木です。
明治時代後半から火葬となったのですが、それ以前は日本では土葬が主でした。
土葬でしたので、野生動物が土葬を掘り起こさないよう「しきみ」の木を植えたのです。

「しきみ」には、強い毒性があり、「しきみ」の実を食べた動物は、痙攣を引き起こし2度と来なくなるという。
もちろん、人間にも毒は作用しますので、注意が必要です。

本州(宮城・石川以西)・四国・九州・中国・台湾に分布する常緑の小高木です。昔から墓地や寺院などに植えられ、墓前や仏前に供える花として日本の仏教と関わりの深い植物です。最近では公園などの造園木にも用いられています。葉は厚くつやがあり、春に直径3cm程の淡黄白色の花を咲かせます。秋から冬にかけて星型の実をつけ、熟すと黄色い種をはじきとばします。枝葉はサフロールを豊富に含有しており、香気が高いことからハナノキ、コウノキなどともよばれ、線香の材料にもなります。シキミという名前も「臭き果実」の意味ともいわれています。

シキミの実は有毒で、これを子供が遊びで食べてしまうなど、ヒトの中毒事故が時々起こります。中華料理に使用されるダイウイキョウ(八角)は同属のトウシキミ(Illicium verum)の果実です。トウシキミには有毒成分は含まれていませんが、実の形や香りがシキミとよく似ています。その昔、日本からドイツに輸出したシキミの実が、ダイウイキョウに混ぜられて食品として販売され、多数のドイツ人が中毒を起こしたそうです。

 

中毒症状
果実抽出液を犬に投与した実験では、ピクロトキシンと同じようにてんかん様痙攣を示したとされています(家畜有毒植物学)。ヒトの場合、症状は採食後数時間で現れ、嘔吐、下痢などの消化器症状、四肢の間代性痙攣、意識障害を伴う全身性強直性痙攣に至ります(2)。

「しきみ」は、仏教で使用されますが・・・

しきみを使う宗派は?

もともと関西を中心に広まった「しきみ」文化です。
今は、地域に関係なく創価学会と日蓮正宗が「しきみ」を使用します。

創価学会の仏壇にはこの「しきみ」が飾られています。
日常生活の中では、「しきみ」はスーパーなどではあまり見かけません。
斎場に持ち込まれる「しきみ」は、葬儀社が事前に準備したものです。

まとめ

「榊」は神社。
「しきみ」はお寺さん。
とくに、創価学会と日蓮正宗が「しきみ」を使用します。

こんな感じで、「榊」と「しきみ」の違いを研修生に説明した昨今でした。

 

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