通夜での焼香のやり方を詳しく説明!お焼香って何、意味は?

おはようございます。
『葬送人だより』ブログ管理人のkandumeでございます。

火葬場には、炉前焼香が用意されています。
故人との最後の別れに、お焼香が用意されています。

お焼香は、火葬場だけではありまあせん。
お通夜からはじまり、葬儀場、火葬場と必ずお焼香する所は用意されています。

ご遺族、親族の人が20~40人が祭壇の前に集まってのお焼香となります。
慣れないこともあって戸惑う人が多いです。

そこで、お通夜や葬儀に行って、慣れない焼香をするときのやり方を詳しく説明いたします。
また、お焼香って何ということからお焼香の意味なども補足説明させていただきます。

まず、聞きなれないお焼香とは何をすることなのか説明していきましょう。
 

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お焼香って何なんでしょうか

お焼香とは、香炉にお香を落として、故人に対して拝む事です。

祭壇前には、香炉とお香が並べられています。
左側に香炉、右側にお香です。

お香は、「抹香」と呼ばれ、香木の「きしみ」などを細かく砕いてあるものです。
香炉の中には、香炭と呼ばれる炭に火が付いています。

香炭の上に、抹香を摘まんで落とす行為ですね。
このときのルールが宗派によって異なっています。

細かなルールについては、宗教に熱心な人はしっかり覚えてください。
しかし、そうでもないと言う方は、細かなところは無視して結構です。
全体的な流れで取り組んで貰えばそれでいいと思います。

文章にすると、何だか有難みがなくなりますね(汗)。

お焼香のやり方

基本的には右手の親指・人差し指・中指の3本で抹香(まっこう)をつまみ、目の高さまで持ち上げます

この様子を子供たちが見たら、抹香を食べているように見えたといいます。

そして指をこすりながら香炉の中に落とします。これを1~3回行います。

そこで、お焼香の動作をわかりやすく説明した動画がありましたのでおかりましました。

お焼香の動作は、この動画でおわかり頂けたと思います。

    1. ①焼香の順番がきたら、祭壇に進み、遺族に一礼します。
    2. 焼香台の一歩手前まで歩き、遺族や祭壇を見て一礼(または合掌)します。
    3. 宗派ごとの作法に従って、抹香(まっこう)をつまみます。
    4. 抹香を香炉の中へ落とします。
    5. 宗派ごとの作法に従って、1~3回繰り返します。
    6. 改めて遺影に向かって合掌し、一礼します。
    7. 遺影の方を向いたまま、二、三歩下がり遺族に一礼し、席に戻ります。

 
この動画を見る前に確認して欲しいのは、あなたの家の仏教の宗派です。
意外と皆さん覚えていないという方が多いもので・・・(汗)。

お焼香の意味は?

仏教では「煙」を重要視してます。

よくテレビで見る光景なのですが、浅草「浅草寺」や成田山「新勝寺」などの境内では、線香がたくさん焚かれています。
日本人は、この煙をすぐに頭に刷り込もうとする習慣を持っていますよね。

仏教では、生きている人間と故人とのコミュネケーションは「煙」を介して行う習わしがあります。

もちろん、「煙」には「匂い」が付きものです。
そして、この匂いには様々な意味を含んでいるとされてます。

まず、お焼香する人の身と心を清めるという効果があります。
穢れを取り除いた清らかな心身で、故人にお焼香するという意味が含まれています。

また、火葬場にお経をあげに来るご住職さんのお話を聞いてみると、故人が四十九日まで食べる物は「匂い」であるとされていて、故人に食べてもらうという意味からお焼香が用いられているとも聞きました。

そしてもう一つは、現実的なお焼香の意味として、腐敗臭を抑える手段としてお焼香(お香)が用いられました。
現在の遺体の保存は、冷蔵技術が数段とよくなり、臭いを発することはあまり無くなりました。

ところが、冷蔵技術がなかった当時は、通夜の晩に故人との思い出話をするにしても、自宅に安置する遺体の臭いを抑えるという意味合いもあったのです。
消臭用として、お焼香がされていたとの意味合いが強かったと言えるでしょう。

お焼香の匂いが、好きでないという人が多いのもこの意味が強いように思えます。

さて、次に記事にする、日本人が最も拘るお焼香の順番です。

お焼香の親族内での順番

お焼香の順番には、絶対的な決まりはありません。

ところが、このお焼香の順番が問題なのです。
日本人がとても気にするのが順番です。
お焼香のときになると、後ろへ、後ろへと順番を遅くしてしまいます。

参考にして欲しいのが、一般的な親族内でのお焼香の順番です。

    1. 喪主(長男や長女)
    2. 故人の妻や両親
    3. 喪主の妻や子ども
    4. 喪主の兄弟姉妹やその子ども
    5. 故人の兄弟姉妹
    6. 故人の妻の兄弟姉妹
    7. 喪主の妻の両親
    8. 喪主の妻の兄弟姉妹
    9. 喪主の従兄弟姉妹

 
実際には葬儀会場などで、喪服姿で顔を合わせたとしても順番など分かる筈もありません。
大事なことは、通夜、葬儀、火葬場での行事進行が大切です。

限られた時間の中での葬儀ですので、お焼香の順番に拘る必要はございません(汗)。

焼香の複雑な順番は覚えなくてもいいのですが、突然くる訃報の知らせに慌てなくてもいいように、焼香の種類は覚えておきましょう。
3つだけの種類ですから、知識として詰め込む程度で結構です。

知識として覚える焼香の種類

葬儀社によって会場のスペースなどによって決められます。

  • 立礼焼香
    一般的に最も多く行われるのは、立礼焼香という立ったままお焼香を行う方法です。
    葬式や告別式などイス席での斎場では、一般的に立礼焼香の形がほとんどです。

    斎場では遺影の前に焼香台が設置されているので、係りの人が順番を指示してくれますので、席から立ち上がって焼香台へと進んでお焼香します。

    お焼香は時間の関係もあり、一般的な葬儀では、2人同時に行うのが普通です。

  • 座礼焼香
    個人の自宅など和室や小規模な会場では、座ったままで行う座礼焼香となります。
    焼香台や祭壇も座った時の高さに調整されています。

    この座礼焼香は少し面倒なことがあります。
    それは、お焼香する焼香台までの身のこなしが大きく関わってきます。

    お焼香台まで近ければ、ズズッと両手の親指に力を入れて、身体を引き寄せるようにして焼香台に進みます。
    また、席から焼香台までが遠い場合は、中腰で歩いて進みます。

    特に最近は高齢者が多いので、この座礼焼香を採用する葬儀社は少ないといいます。

  • 回し焼香
    自宅などで葬儀を行う場合に、焼香台を設置するスペースと焼香台までの導線が確保できないときには、「回し焼香」という方法を採ります。

    回し焼香では隣の人から香炉と抹香を軽く会釈しながら受け取り、お焼香を行って次の人へ回すのが基本的な流れです。
    これは一見、良さそうですが時間がかかり過ぎます。

    ブログ管理人kndumeの経験で、新潟の友人が亡くなったときに遭遇しました。
    座ったままの状態が続いていて、とても辛い経験となりました。

 

お焼香で数珠の貸し借りは禁物!

お通夜や葬儀に急いでいて、お数珠を忘れることってよくあります。

お焼香では必ずと言っていいほどなければならないものが数珠です。

葬儀会場に行って、会場内で販売しているところもありますので調達してください。
もし、数珠が販売してなければ、そのままお焼香します。

間違っても隣の人や友人などにその場で借りて・・・、などという行為はやめましょう。
魔除けや厄除けの意味合いを持つ数珠は、他人に渡してはならないものとされています。

また、数珠の持ち方なども宗派によって異なりますので、宗派を確認し、それに合わせた持ち方にされたら、なお、いいですね。

亡くなった方の宗教を確認する方法

亡くなった方の宗教がどの宗教なのかを葬儀の前に確認するのも大事なことです。

宗教によっては、お焼香を行わないこともあります。

キリスト教では、焼香の代わりに献花をします。

神道の場合、榊をお供えする「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」を行います。

訃報を知らせてくれた方に、亡くなった方の宗教を確認するなどして、インターネットなどで事前にお焼香の下調べをしておきましょう。転ばぬ先の杖として(汗)

まとめ

お焼香のやり方は、宗教によっていろいろと違ってきます。
でも、八割方が仏教ですので皆さんと同じことをやっていればいいですよ。

通夜での焼香のやり方を詳しく説明しましたが、通夜や葬儀は、その時代の流れに応じて行われます。
一般的な常識の延長線の上にありますので、必要以上に神経質になることはありません。

 

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