通夜の意味合いがハッキリと分かった!意外な目的が隠されています

こんにちは。
『葬送人だより』ブログ管理人kandumeでございます。

「お通夜の意味がはっきりとわかった!」というタイトルでお届けする、「お通夜の意味」には死亡診断書との深い関係がありました。
どんな関係なのかは「お通夜の意味」から十分に感じ取れるようになります。

また、通夜は仏教だけでなくキリスト教にも同じようなものがありました。
そんな、「お通夜の意味」を簡単にわかりやすく記事にしてみましたので、最後までご覧ください。
 

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お通夜の意味は死亡確認だった

お通夜の意味についていろいろと調べてみました。
その中で、ブログ管理人kandumeが一番納得できたのが「死亡確認の為」というのがピッタリとしました。


昔から人の死を確認することはとても難しいものがありました。
夜伽よとぎ通夜つやという儀式を通じて、死者を一晩監視したことからの意味だと言われています。

通夜とは、告別式の前に行われ、近親者が一晩、故人のそばで過ごすことで、死を確認したのが始まりで「通夜つや」という名前が付いたのも頷けます。

 
現代では死亡確認については医療機関で確実になされますよね。
かつての様に「実は生きていた」なんてことはそうそう起こることではありません。

それにも関わらずお通夜が行われるのには、かつての儀式が習慣として残っているという側面があります。

また、感情面では、お通夜は故人との別れを惜しみながら一晩を過ごす目的も持っており、遺族にとっては非常に大切な行事だと言って良いでしょう。

もがりと呼ばれる儀式

聞きなれない葬儀儀礼のなかに、もがりと呼ばれる儀式がありました。
故人が亡くなってから本葬するまでの間、棺に安置した死者を見守るという儀式です。

その間は、死者(故人)のことを考え、家族でその魂を慰めながら遺体の変化を見届けます。
それは、物理的に死者が亡くなったという証を得るためのものでした。

このもがりは、大化の改新以前(646年)まで行われていたと古事記や日本書紀などの歴史書や万葉集などに記されています。

ですから、現代に行われているお通夜はこの殯が風習として残ったのではないかとも言われています。

遺族が故人との別れを惜しむ期間と言う概念は、殯と通じるものがありますね。

亡くなった人が生き返ったという怪談めいた話はいっぱいあります。
その中で、kandumeが今でも信じている話がありますのでご一緒にどうぞ。

棺のショックで蘇った男

この話は実際にあったという怪談めいた話です。
でも、kandumeは信じています。

それは400年ほど前の東イングランドのハートフォードシャー州というところで起きた実際の話です。

結婚目前で残念ながら死亡宣告を受けたマシュー・ウォールという青年。

遺体は棺に納められ、村人たちによって教会へ運ばれていく途中に起こりました。

棺を運ぶ途中で1人が小石に足を躓いて、棺から手を放してしまいます。
バランスを崩した棺は、一瞬にして地面に叩きつけられ、棺を手にしていた人たちは一瞬時間が止まったように。

すると、棺に入っていたマシューは、この衝撃で息を吹き返すことに。

でも実際は、この衝撃を受ける前から、“ここから出してくれ!”と叫びながら棺を叩いたという。

その後、間一髪で埋葬から逃れたマシューは無事結婚し、2人の息子に恵まれ、棺からの生還して24年間も幸せに暮らし、1595年に寿命を全うしてこの世を去っています。

本当に、亡くなったと思う人がまだ命が続いていたというのはありそうですね。

確かな死亡確認は日本では誰が行うのでしょうか?

死亡診断書は医師と歯科医師だけに許された

医療関係について、素人の見解はタブーとされていますので、長尾和宏氏(長尾クリニック 院長)のサイトを引用させていただきました。

死亡の確認は、日本では医師と歯科医師だけに許された仕事です。その割にその方法を学ぶ機会は少なく、現場で先輩医師の振る舞いを見てまねたり、必要なことは独学したりしてやってきました。同じような医師は少なくないのではないかと思います。ここでは、最低限必要な手順と、私がしている工夫を紹介したいと思います。

事前準備をぬかりなく
 患者さんの病室もしくは自宅に行く前に、まず簡単に病歴を復習します。病気の経過をひと通り頭に入れておかないと、家族との会話がかみ合わなかったりするからです。特に、当直などで初対面の患者さんの死亡確認をするときには、家族が患者さんの死を受け入れられているかどうかも含めて、カルテの記録を読んだり、担当の病棟看護師や在宅であれば訪問看護師に聞くなどして必ず確認するようにしています。

 医師が死亡確認を依頼されるタイミングには、患者さんの息がまだ続いていて「そろそろ呼吸が止まりそうだ」と呼ばれる場合と、既に呼吸が止まっている場合とがあります。

「そろそろ呼吸が止まりそう」というときは
 看取りの主役は家族です。最後の大切な時間を邪魔しないように、医療者は少し離れて本人の様子を観察します。多くの場合は呼吸が先に停止し、心臓の拍動はそれより数分遅れて止まります。心拍は、心電図モニターが付いていると止まったことが分かりますが、身体所見で止まったことを確認するのにはコツがいります。最も見やすいのは「頸動脈の動き」です。皮膚表面の動きを接線方向で見ると微弱な拍動も分かりやすいので、自分から遠い側の首の皮膚を見るようにします。呼吸停止から5 分以上拍動が続くことはよくあり、「心臓が頑張っています」と話して、動きが見えなくなるまで待つようにしています。

 脳幹部の機能が停止したことは、一般的には対光反射の消失で確認します。睫毛反射の消失で代用することもあります。呼吸と心拍が止まったばかりのときは、対光反射は残っていることもあります。その場合、厳密には死の三兆候(瞳孔反応停止、呼吸停止、心停止)がそろっていないことになるので、少し間をおいてから再確認するのが原則です。また、死亡確認をしてよいタイミングに至ったかどうかを判断する際には、家族の準備が整っているかどうかの確認も重要です。間違っても、泣きすがる家族を引き離して確認してはいけません。ご遺体にすがって存分に泣いてもらう時間は、家族が悲しみを乗り越え、これからの人生を前向きに歩んでもらうためのプロセスとして大事です。

 
死亡診断の方法が具体的に医師の長尾和宏氏によって書かれています。
その中で、家族に対する心遣いにまで注意を計られていることがわかりました。
 

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死亡診断書を歯科医が書けるのは何故?

歯科医師は、歯科・口腔外科疾患により死亡した場合に限って、死亡診断書は作成できるとなっています。
ですから、それ以外の内科や外科といった病気で死亡されたときは、歯科医師は死亡診断書は作成できません。

口腔外科(こうくうげか)とは?

口腔(こうくう:口のなか)、顎(がく:あご)、顔面ならびにその隣接組織に現れる先天性および後天性の疾患を扱う診療科です。

この領域には歯が原因となるものから癌までさまざまな疾患が発生します。また交通事故やスポーツなどの外傷、顎変形症ならびに唾液腺疾患などの外科的疾患のほかにも、口腔粘膜疾患、神経性疾患、口臭症などの内科的疾患も含まれます。
この領域の異常は、食事や発音・会話がうまくできないなどの機能的な障害に加えて審美的な障害も生じます。治療により口腔・顎・顔面全体の自然な形態や機能が回復すると、顔全体がいきいきとし、健康的な美しさを取り戻すことができます。そのお手伝いをするのが口腔外科です。

 
歯科医師の先生が、死亡診断書を作成することができるとはびっくりでした。
 
ここまでは、死亡診断書に関連する話をしてきましたが、通夜は主に仏教国の日本だからという見方をしてしまいますが、キリスト教などはどうなっているのか、少しだけ見てみましょう。

キリスト教の通夜

日本での葬儀は、80%以上が仏教式で行われています。
火葬場に棺桶が入ってくるときも、基本的には同じです。

讃美歌を歌って、お花を添えてみなさんでお祈りします。
とても、故人を大切にされているのが伝わります。

日本でのキリスト教の教会では、お通夜が存在します。
日本のキリスト教会では、日本古来の風習に合わせる形で通夜を導入しています。
「郷に入れば郷に従え」という宗教独特の広い心が示されています。

通夜の流れは、基本的に仏教式の通夜と同じようになっています。

まとめ

お通夜の意味は、遺体の死亡確認のために行われたのが始まりだったのではと言われています。
大化の改新以前はもがりというものがあったといいます。

お通夜の意味は、死亡確認のための儀式だったとわかりました。

 


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