遺体搬送を家族が使う自家用車でやったらどうなった?警察に?

こんにちは。
『葬送人だより』ブログ管理人kandumeでございます。

今日は、ちょっと危険な予感がするタイトルで迫ってみたいと思います。

家族が病院で亡くなったとき、遺体の搬送が大きな問題となります。
遺体搬送専門業者に依頼しなければならないのか、それとも家族が使う自家用車で搬送してもいいのでしょうか。

実際に、私も家族の悲しみに直面したことがあります。
そのときは、病院での最後でしたので、病院から言われるままに動いてしまいました。

そこで、普段あまり経験することのない遺体搬送について、実際に起きる問題を記していきましょう。
 

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遺体搬送を自家用車にした人

遺体搬送を自家用車にすると言うと、搬送代金を節約するためと思っている人いませんか?
火葬場に運ばれて来る遺体には、霊柩車でなくてもいいんですよ。

遺体搬送に自家用車でも問題ございません。

幼い子供を亡くしたお母さん

葬儀社の係りの方から火葬場で聞いた話です。
火葬場に来られたときは、子供用の小さな棺で葬儀社の霊柩車でした。

大人のちょうど半分程度の大きさの棺でした。
火葬場で一番辛い火葬式です。

いろいろ葬儀社の方に話を聞いてみると、病院で息を引き取られたということで、詳しい内容はわかりませんでしたが、病院からは「遺体搬送のお車を用意しますか」という問いに、
その子のお母さんが、
「私が抱いて自家用車で家に帰ります」

お母さんはしっかり子供を抱いて自宅に着いてから、葬儀社に連絡があり、仮通夜の準備になりました。

このように遺体搬送に自家用車というのは「あり」ですね。
亡くなった子供さんも安心して家に帰ったことでしょう。

自分で遺体搬送するときの注意

遺体は法律上では貨物扱いになります。
遺体搬送しているときに持っていなければならない書類があります。

  • 死亡診断書
  • 火葬許可証

 
どちらか1つの証明書があれば、もし警察の検問をうけたときは安心です。
まさか、警察の検問にかかるなどといったケースはそうありません。

安心して遺体搬送して大丈夫です。

遺体搬送するときの運転注意

遺体搬送するときに運転者が注意しなければならないことを3つのポイントをお知らせします。

    1. 棺桶に入れてから遺体搬送する
      (ストレッチャーの場合も同じ)
      遺体を棺桶などに入れないで搬送しようとすると、遺体の状態によっては体液が漏れることがあります。
      防水シーツなどで遺体をくるみ、できるだけ車に固定するようにします。
      病院や施設ではエンゼルケアをしてくれますが、それでも体液の流出の危険性があります。
      火葬場では、棺桶に入ってないと受け入れはしてくれませんので注意です。
    2. 急発進や急ブレーキなどは行わない
      遺体が損傷したり、体勢が曲がったまま棺桶に入ってて、火葬のときに不自然になってしまいます。
    3. 遺体搬送には普通車は無理
      棺桶を入れて運びますから、普通車ではなくワゴン車など中型以上の車で搬送するようにまります。
      一般家庭の自家用車であれば、ミニバンなど、後部が広ければいいのですが、乗用車にもたせかけるように座らせるのは至難の業です。

 
遺体搬送は専門業者でも難しいといわれています。
遺体はモノを言いませんから、首が曲がったままで火葬炉というわけにはいきませんからね(汗)。

長距離の搬送の場合

旅行先や出張先での不慮の死の場合、長距離を遺体搬送するのは素人では無理ですので、業者にお願いするようにしましょう。

距離や日数での遺体の具合も専門の葬儀社では、ドライアイスの管理までやってくれますので安心です。

移動の際に使用した棺はそのまま葬儀まで使用できますので、プロの業者にお願いするのがよいでしょう。

 

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遺体搬送の自家用車は認められている

自分で行う遺体搬送は、法律的に何ら問題はありません。
ただ、ご遺体の搬送に葬儀社より安いからと、白ナンバーの寝台車や介護タクシーなどは使ってはいけません。

では、正式な業者さんの搬送料金はどのくらいなのか確かめてみました。

専門業者の遺体搬送の料金

遺体搬送の料金ですが、行政で決められているということはありません。
各地方によってもまた会社によっても料金は違います。

ご利用されるときは、事前に見積りで料金を確認してください。

遺体搬送距離別の料金は10kmごとの設定がありますので参考にしてください。

遺体搬送距離料金
10km
15,000円前後
50km30,000円前後
100km
50,000円前後
250kmを超えると100,000円以上

 
遺体搬送業者は棺の管理(ドライアイス)などもオプションではありますがやってくれます。

そして、遺体搬送が深夜になった場合は、割増の料金が加算されます。
これも会社によって違いますが、15~20%と把握してください。

遺体搬送のことなど、故人が生きているときは考えないものです。
でも、長く入院していて、病院の先生からある程度の話をされているときは、喪主となる人は次のことを準備しましょう。

搬送先と葬儀社は先にきめておく

病院でお亡くなりになると、速やかに遺体を運び出さなければなりません。
病院では夜中だろうと早朝だろうと関係なく、遺体を運び出してくださいと迫られます。

喪主になる立場の人は、「どこに運ぶか」「どの葬儀社に依頼するか」は事前に決めておくことをおすすめします。

いざ病人が故人となってしまうと、精神的に何をすればいいのかわからなくなってしまいます。
冷静な判断ができるときに搬送先と葬儀社は決めておきましょう。

また、お亡くなりになってすぐに業者が決められない場合には、病院で葬儀社を紹介してくれることもあります。

どうしても、遺体搬送してくれた葬儀社さんに葬儀をお願いしなければならないという決まりはありません。
そういった場合は、遺体搬送n前に「搬送のみ」をお願いしますと伝えて、後は葬儀社の見積もりに参加していただくようにするのもいいことです。

遺体の搬送先はどこ

一般的な遺体の搬送先は、ある程度決められます。

  • 葬儀社の霊安室
    葬儀社が決まっている場合は、葬儀社が所有している会館やホールなどに付随している霊安室に遺体を搬送することができます。
  • 公共斎場の霊安室
    小規模な葬儀社になると、会館やホールなどがないため公共斎場を利用し葬儀を行っています。遺体の搬送先は公共斎場に併設されている霊安室になります。
  • 火葬場の霊安室
    小規模な葬儀社の中には、公共の火葬場などに併設されている斎場の中の霊安室に搬送されることもあります。
  • 自宅
    自宅にも搬送することができますが、自宅の中に遺体を安置できる場所はあるのかが大事なことです。

 
次に必要なのが遺体搬送のときの情報です。
スムーズに遺体を搬送するためにも、以下のことは伝えておきましょう

    1. 搬送の電話をした際、電話をした本人の名前と携帯番号
    2. 現在遺体がある場所
    3. 遺体搬送先
    4. 故人の名前

 
故人の名前は間違いなく伝えましょう。
故人の家の名前、苗字は葬儀社さんにとってはとても大切です。
「斉藤」「渡辺」といった苗字は発音だけでなく、正確な苗字を伝えるようにしましょう。
葬儀は、意外と故人の名前ではなく、○○家というのがとても大切にされていますから注意しましょう。

まとめ

遺体搬送は自家用車で搬送しても法律に触れることはありません。
ただ、遺体搬送しているときに、警察の検問にであったら、遺体を証明する死亡診断書や火葬許可証などを携帯することが大事です。

遺体搬送をスムーズにするためには、前もって遺骨搬送する業者や葬儀の業者は決めておくようにすると後々気が楽になります。

 


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