遺影を処分する方法がすぐ分かって写真で困ることがなくなった

こんばんは。
『葬送人だより』ブログ管理人kandumeでございます。

火葬斎場では、火葬前に仏教であればお焼香、神式であれば榊を捧げてお祈りを致します。
そのとき、必ずと言っていいほど遺影写真(元気な頃のお写真)が飾られています。
キリスト教の場合も質素ではありますが、遺影写真がございます。

葬儀や火葬場では、遺影写真は重要な役割として注目されますが、葬儀などの儀式が終わってしまうと意外と厄介なものになってしまいます。
このように考えるのも、時間の経過と相まって、悲しみから少しずつ立ち直ってきている証でしょうね。

そこで、遺影を処分する方法がすぐ分かって、写真で困ることがなくなったという人のその後の遺影写真の扱い方などを記事にしてみました。

 

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遺影写真の処分はいつどうするの

火葬斎場では、火葬前に仏教であればお焼香、神式であれば榊を捧げてお祈りを致します。
そのとき、必ずと言っていいほど遺影写真(元気な頃のお写真)が飾られています。
キリスト教の場合も質素ではありますが、遺影写真がございます。

生前の遺影写真を見ることで、元気な頃の姿を思い出されているのでしょう。

遺影写真のフレームは、これまで黒額で黒いリボンで飾られていました。
白黒写真に合わせての黒いリボン、お葬式のお決まりといったものでした。

ところが、近年ではカラー写真が主流になってきて、フレームも色額が増えてきています。
故人が好きだった色や女性であれば、薄いピンクの額縁とかで女性らしさを遺影写真でも表現するようになりました。

葬儀や火葬場では、遺影写真は重要な役割として注目されますが、葬儀などの儀式が終わってしまうと意外と厄介なものになってしまいます。
このように考えるのも、時間の経過と相まって、悲しみから少しずつ立ち直ってきている証でしょうね。

ブログ管理人kandumeは仕事柄、毎日のように悲しみにの人との出会いです。
収骨が終わり係の私共と別れのときに願うことは、「死を引きずらないでくださいね」と祈ります。

葬儀や火葬も終わり、四十九日法要、納骨も無事に終わり、残った遺影写真はどのように扱えばよいか迷ってしまいます。

仏間があるご家庭は、スペースがあるので飾っておいても問題ないでしょう。
最近の住宅事情から、仏間といったスペースを取ってあるご家庭はそう多くはありません。

葬儀のときは、遺影写真をできるだけ大きくしたのですが、家庭に飾るとなれば大きすぎて困ってしまいます。
小さな写真立てにして、毎日見れる位置に置けば、いつまでも忘れることなく大切にできますよね。

葬儀や火葬で飾った遺影写真を処分する方法

遺影写真を飾るスペースがなかったり、故人の写真はPCにデータとしてたくさん残していたり、遺影写真を残しておく必要はないという方もいらっしゃいます。
この場合遺影写真は必要ないということで、処分するしか方法はありません。
どのように処分をすればよいのでしょうか。

遺影写真の処分に決まりごとなどはありません。
写真は燃えるごみ、額縁は木製なら燃えるごみ、プラスチック製なら燃えないゴミ、ガラスも燃えないごみ、普通の可燃ゴミと一緒に捨てても全く問題ありません。
ただ、遺影写真をむき出しに、ゴミの集積場所に廃棄するのはやめましょう。

廃棄された遺影写真を他人が見たとき、決して気持ちのいいものではありません。
遺影写真と分からない様に、目に触れない様に袋などに包んで廃棄すればいいです。

ところが、遺影写真をゴミとして捨てるのは、少し心苦しいという人は次のような方法を試みましょう。
神社やお寺のお焚き上げの日に持ち込むことをおすすめします。
菩提寺や神社にお焚き上げの日をお聞きになるといいです。

大きな神社などでは、お正月に必ず「お焚き上げ」をしていると思います。

お焚き上げとは、普段耳にする言葉ではありませんよね。
神社のお守りとか今流行りの御朱印帳など、むやみに捨てることに躊躇しますよね。

そのような時に。お守りなどを神社やお寺などで焼いてもらうことです。
お寺で焼くことを浄火といい、浄火で焚き上げることがご供養になるという考え方から、「お焚き上げ」が行われています。

昨年のお札を捨てる場所として、必ず設けている筈ですから。

いやいや、一般ゴミに捨てることなどできないと言う方は、お坊さんにお願いしましょう。
(お坊さんの費用も含めて)

葬式仏教ではない人へのおすすめ

葬式仏教とは、現代の形骸化した仏教を揶揄する言葉です。

葬式仏教(そうしき ぶっきょう)とは、本来の仏教の在り方から大きく隔たった、葬式の際にしか必要とされない現在の形骸化した日本の仏教の姿を揶揄した表現である。この言葉が誰によって始められたかは不明であるが、1963(昭和38)年に出版された明治大学教授の圭室 諦成(1902年 – 1966年)の著『葬式仏教』(大法輪閣) がきっかけとなって巷間に知られるようになった。

 
葬式仏教ではない、信仰を大切にしている方は、遺影写真の扱いも重要でしょう。

どうしても、位牌と同じように遺影写真を簡単に一般ゴミとして処分するのは忍びないと言う人には、次のような処分方法がございます。

 

遺影から魂・お性根を抜く方法

「魂を抜く」という儀式を行います。
魂抜たましいぬきまたは、お性根抜おしょうねぬきというものがあります。

故人の魂が遺影写真に宿ったまま処分してしまわないよう、魂を天(浄土)に返してあげるという意味があり、魂を抜くことで遺影が単なる写真に戻るという考えです。

魂抜きやお性根抜きを行うときは、お坊さんに読経を依頼します。
もちろんお布施は必要となります(1~5万円程度)。

菩提寺や寺院とのお付き合いが薄い場合は、「ご供養仕舞い専門業者」に依頼するか、「お坊さん紹介・派遣サイト」アマゾンの「お坊さん便」などでも大丈夫です。
魂抜き・お性根抜きをしてくれます。

では、この遺影写真の始まりはいつごろからなのか雑学として見ていきましょう。

遺影写真の始まりはいつごろから?

遺影写真の始まりは、葬儀社さんが葬儀の演出の一つとして取り入れたとされています。

肖像写真を残して、現在のような遺影写真となったのは、江戸時代の末期ごろから多くなったとされてます。
それは、当時の時代背景が生み出した遺影写真と言っていいでしょうね。

江戸時代の終焉が近づくころは、大政奉還なども絡んで政局の乱れから、武士たちの寿命が短くなってしまいます。
そこで、「命短し」と感じた武士たちは、自分が生きた「証明」を残そうと遺影写真を作り始めたとされています。

明治時代の写真は、「キリシタン・バテレンの魔術」や「魂が吸い取られる」などの風評が立つほどのものでした。
さらに迷信めいた話になると、「手が写真に写ると魂がとられる」ということから、人々の写真の多くは実際に手を隠した写真が多いようです。

迷信めいた写真の話に、死を覚悟した武士だけが遺影写真を残したのです。
とは言っても、庶民レベルでは到底遺影写真など残すことは出来なかったようで、外国人や一部の金持ちだけの高額なものだったとされてます。

写真と言っても当時の写真技術は日光写真に毛が生えたようなもので、20~30秒は静止したままといいますから、現在のような楽しいものではありませんでした。
 

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さらに遺影写真が多くなるきっかけ?

遺影写真がさらに広まるきっかけとなったのは、明治時代後半の「日清戦争」と「日露戦争」でした。

戦争に行くということは、死と同じ意味をもっていましたので、戦争に行く前に遺影写真を撮っておき、死後も飾っておくという流れになっていきました。

兵隊にとられて帰ってこない我が子や夫の姿を、せめて写真におさめておきたいという家族の思いはいつの時代も同じです。

アメリカでは南北戦争当時から始まった「エンバーミング」という技術で、元の姿に近付けて返しています。

エンバーミングについての詳しい内容は下記の記事に掲載しています。
火葬はいつまで伸ばせるの?死体はドライアイスで何日持ちますか

日本では、写真は高価なものとして扱われ、遺影写真が一般に普及するのは昭和に入ってからということになります。

ブログ管理人kandumeの仕事柄、遺影写真は重要なウエイトを占めています。
斎場には、位牌と遺影写真を持って参列者が集合します。

位牌の後ろに遺影写真が並びます。では、遺影写真を持つ人は誰なの?
仕事柄、調べてみました。

遺影写真を誰がもてばいいの?

遺影写真処分お葬式に何度となく参列されている方でも、位牌や遺影写真の順番や誰がもつのかといったことは意外と分からないものです。

葬儀の当日に葬儀社さんが教えてくれますので、覚える必要などありません。

ブログ管理人kandumeの斎場に来られる順番は、霊柩車に乗ってくる人は喪主。
遺影写真をその次の人が持って、参列者の1(位牌)、2(遺影写真)の順番に火葬場に最後の別れにと進んでいきます。

後は、火葬場の係に促されるように動いていけば問題はございません。

最後の最後は、ご遺族の方は辛い別れとなりますので、冷静に覚えることなど必要ありません。

遺影写真をもつのは基本的に、故人の配偶者がいれば、配偶者が持ちます。
配偶者がすでにお亡くなりになっている場合は、その子供さんが持つようになります。
子供が複数人いる場合は、長男や長女が持つようになります。

これも、地方で順番は異なります。

さらに、火葬場で故人を焼却して、収骨が終わったあとは、配偶者か一番血のつながりが近い人が遺骨を持ちます。
それからその次に個人と近い人が遺影写真をもって帰ることになります。
帰る順番は、位牌を持つ人が①、遺影写真を持つ人が②、遺骨を抱く人が③という順番です。
これも、決まりはございません。

仏壇や位牌を処分して今までのお部屋より雰囲気を明るくしたい

まとめ

遺影写真を飾るというのは、日本のみの風習で欧米では棺桶を開いて、生の故人を見ながら別れを惜しむことが普通で、遺影写真を飾る風習はありません。

米国などでは遺体保存の方法(エンバーミング)が発達している為に、葬儀の場面では棺をオープンする事から特別に遺影写真をかざる習慣は無いと言われてます。

エンバーミングとは、
火葬はいつまで伸ばせるの?死体はドライアイスで何日持ちますか

 

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